竹沢うるまさんによる2023年キヤノンカレンダー写真展「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」が、2023年1月10日まで開催される。
2018年より毎年、世界遺産をテーマに発行されているキヤノンマーケティングジャパンのカレンダー。2023年版は、竹沢うるまさんが1年をかけて日本の世界遺産を撮り下ろした。白神山地、小笠原諸島、屋久島といった自然遺産を中心に、繊細で多様な季節の移ろいが切り取られている。
なかでも竹沢さんの心に深く残っている風景は、熊野古道沿いの伏拝集落にある一本の桜の木だという。満開の花を咲かせるその生命力に圧倒的され、桜の木と会話をするように毎日シャッターを切った。「私はこの桜の木を通じて、日本の自然信仰の心の在り方を教わったような気がした」と竹沢さんは話す。
本展では、カレンダー収録作品13点を含む計35点を阿波和紙にプリントして展示する。心が揺さぶられる四季の風景を堪能できる。
2023年キヤノンカレンダー 竹沢うるま写真展「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」
会期 2022年12月2日 (金) ~2023年1月10日 (火)
会場 キヤノンオープンギャラリー1
住所 東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー2F
時間 10:00〜17:30
休館日 日曜・祝日・12月29日 (木) ~1月4日 (水)
入場料 無料
問い合わせ キヤノンギャラリーS (TEL 03-6719-9021)
竹沢うるま (Uruma Takezawa)
1977年生まれ。同志社大学法学部法律学科卒業。在学中、アメリカに一年滞在し、モノクロの現像所でアルバイトをしながら独学で写真を学ぶ。帰国後、ダイビング雑誌のスタッフフォトグラファーを経て2004年より写真家としての活動を開始。主なテーマは「大地」。そこには大地の一部として存在する 「人間」も含まれる。2010年〜2012年にかけて、1021日103か国を巡る旅を敢行し、写真集『Walkabout』と対になる旅行記『The Songlines』を発表。2014年、第3回日経ナショナルジオグラフィック写真賞受賞。その後も、チベット文化圏を捉えた写真集 『Kor La』(小学館) と旅行記『ルンタ』(小学館) など、写真と文章で自身の旅を表現している。最新作は写真集『Boundary | 境界』(青幻舎)。「うるま」とは沖縄の言葉でサンゴの島を意味し、写真を始めたきっかけが沖縄の海との出会いだったことに由来する。
→ WEBサイト