鈴木清写真展「天幕の街 MIND GAMES」が、2023年1月4日より開催される。
■展示作品ギャラリー (タップ/クリックで拡大します)
鈴木清氏は1943年、福島県好間村 (現 いわき市) に生まれた。高校卒業後に漫画家を志し上京するも断念したその日、土門拳の写真集『筑豊のこどもたち』に惹かれ、写真の道を目指すことになる。
故郷の原風景である炭鉱を各地で撮影した「シリーズ・炭鉱の町」で写真家デビューを果たして以降は、2000年に56歳で亡くなるまで約30年間にわたる活動の中、8冊の写真集を発表。表現媒体としての写真集を唯一無二の次元に昇華させ、日本における写真集の歴史に重要な足跡を残した。
本展では、1983年に日本写真協会賞新人賞を受賞した写真集『天幕の街 MIND GAMES』からの作品約40点を展示。加えて、写真集のために自身でコピー本を綴じ合わせ制作した貴重なダミー本※も紹介する。制作の過程を見ることで、完成した写真集の存在感がより強いものになるだろう。
※写真集に使う作品のコピーやキャプションなどをレイアウトし、本の形に綴じたもの。
鈴木清写真展「天幕の街 MIND GAMES」
会期 2023年1月4日 (水) ~3月29日 (水)
会場 フジフイルム スクエア 写真歴史博物館
住所 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウエスト1F
時間 10:00〜19:00 (最終日は16時まで、入館は終了10分前まで)
休館日 会期中無休
入場料 無料
問い合わせ フジフイルム スクエア (TEL 03-6271-3350)
鈴木 清 (Kiyoshi Suzuki)
1943年、福島県石城郡好間村 (現・いわき市) に生まれる。1965年、福島県立平第二高等学校 (定時制) を卒業後、漫画家を目指し上京。1969年、東京綜合写真専門学校卒業。『カメラ毎日』にて、1970年まで全6回にわたり「シリーズ・炭鉱の町」を発表。以後、看板描きをしながら写真家活動を続ける。1983年、第33回日本写真協会賞新人賞受賞。1985年、東京綜合写真専門学校講師に就任。1992年、第17回伊奈信男賞受賞。1995年、第14回土門拳賞受賞。2000年3月23日、永眠。享年56歳。