“街全体が撮ってくれと語りかけてくる” 立木義浩写真展「TRUE?」

立木義浩さんの写真展「TRUE?」が、2023年6月8日より開催される。

立木義浩写真展「TRUE?」

■展示作品ギャラリー (タップ/クリックで拡大します)

 

「東京が、街全体が、撮ってくれ、撮ってくれ、と語りかけてくる。昔は撮らされてるのがイヤでしたが、いまは望んで手招きするほうへ向かっていくのです。ただの代弁者にならぬよう細心の注意を払いながら」

新作写真集『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』に寄せて、立木さんはこう語っている。

写真集『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』は、立木さんがここ数年、東京都内を中心に日本国内で撮影したスナップをまとめたものだ。約1,000枚という膨大な作品群の中から、立木さんにゆかりのある選者たちが各16ページを自由に構成するというユニークなコンセプトで作られた。

本展は、その刊行を記念して開催される。写真集の収録作品からセレクトした16点のほか、貴重な過去の作品集や資料も展示。写真家人生60年を越える立木さんの、これまでの仕事を一挙に紹介する。

会期中の6月17日には、立木さんのトークイベントを開催。写真集の選者をゲストに迎え、制作裏話などを語り合う。

立木義浩写真展「TRUE?」

会期 2023年6月8日 (木) 〜26日 (月)
会場 book obscura (ブック オブスキュラ)
住所 東京都三鷹市井の頭4-21-5 #103
時間 12:00〜19:00
休館日 火曜・水曜
入場料 無料
問い合わせ book obscura (TEL 0422-26-9707)

スペシャルトークイベント

日時 2023年6月17日 (土) 19:30〜
会場 book obscura
出演 立木義浩、松本夏生 (TEAM OBAKE)、中嶋琉平 (スケーター / 写真家)、黒﨑由衣 (book obscura店主)
司会 町口 景 (デザイナー)、川田洋平 (編集者)
参加費 無料
店頭観覧定員 先着15名
備考 YouTubeにてライブ配信あり
店頭観覧申し込み book obscura 店頭または問い合わせフォームより
https://bookobscura.com/inquiry

 

立木義浩写真集『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』

立木義浩写真集『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』
写真展会場にて先行販売予定。

体裁 B5判 126ページ
価格 2,970円(税込)
発売日 2023年6月26日
発行 アイ・イメー ジング・フラッグ
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-11-14 ビジデンス千駄ヶ谷502号
TEL 03-6450-6201
FAX 03-6450-6202

 

 

立木義浩

立木義浩 (Yoshihiro Tatsuki)

1937年、徳島県徳島市の写真館に生まれる。母・立木香都子は、NHK朝の連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』(1980年) のモデルとしてその半生を描かれたことで知られる。1958年、東京写真短期大学 (現・東京工芸大学) 技術科卒業。その後、広告制作会社アドセンター設立時にカメラマンとして参加。1965年『カメラ毎日』で掲載された「舌出し天使」が話題となり、一躍世間の注目を集める。1969年、フリーランスに転身。女性写真の分野を中心に、多くの著名人を撮影。同時に世界中でスナップ写真を日常的に撮り続け、多くの作品を世に送り出す。その一方、広告・雑誌・出版など幅広い分野で活動し、現在も現役カメラマンとしてシャッターを切る。主な受領歴に、日本写真批評家協会新人賞 (1965年)、日本写真協会賞年度賞 (1997年)、日本写真協会賞作家賞 (2010年)、文化庁長官表彰 (2014年) などがある。