1970年代前後に、映画や写真表現を中心に「風景論」が議論された。東京都写真美術館ではこの始まりから現代へのつながりを検証すべく、企画展「風景論以後」を開く。
風景はメディアの起源から重要な主題であり、その解釈には社会的構造や美の在り様が反映されてきた。1970年代前後の日本に現れた風景論は、風景を現実の側から捉え直し、文化、社会、政治との関係から風景を表現する契機となった。
本展では風景論を巡る日本の写真映像表現を歴史的に紹介するとともに、それ以降の写真映像と風景の変容を展観していく。担当学芸員や出品作家のトークイベント、関連映画特集なども開く。
■展示構成
1章 2000- 笹岡啓子、遠藤麻衣子
2章 1970-2010 今井祝雄、清野賀子、崟利子
3章 1968-1970 《略称・連続射殺魔》、中平卓馬
4章 風景論の起源 大島渚、若松孝二
風景論以後
会期 2023年8月11日 (金・祝) ~11月5日 (日)
会場 東京都写真美術館 B1F展示室
住所 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
時間 10:00〜18:00 (木・金曜は20:00まで、入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜 (祝日の場合はは開館し、翌平日休館)
入場料 一般 700円、学生 560円、中高生・65歳以上 350円
※小学生以下、都内在住・在学の中学生無料
オンライン予約
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4538.html
出品作家によるアーティストトーク
■8月25日 (金) 18:00~20:00
笹岡啓子 (出品作家) ×倉石信乃 (明治大学教授、近現代美術史・写真史)
■9月30日 (土) 15:00~17:00
遠藤麻衣子 (出品作家) ほか
■10月9日 (月・祝) 13:00~15:00
今井祝雄 (出品作家) ×平沢 剛 (本展企画協力)
会場 東京都写真美術館 1Fホール
定員 各日190名
参加費 無料
申し込み 当日10:00より1Fホール受付にて整理券を配布
出品作家による上映
■8月26日 (土) 崟利子
10:00〜、13:00〜、15:30〜、18:00〜
■8月27日 (日) 遠藤麻衣子
13:00〜、15:00〜、17:00〜
風景論をめぐる映画特集 (キュレーター : 平沢剛)
日時
8月24日 (木) 18:00〜
10月6日 (金) 18:00〜
10月7日 (土) 10:00〜、13:00〜、15:00〜、18:00〜
10月8日 (日) 13:00〜、15:00〜、18:00〜
10月9日 (月・祝) 15:00〜、18:00〜
10月12日 (木) 18:00〜
10月13日 (金) 18:00〜
会場 東京都写真美術館 1Fホール
定員 各日190名
参加費 1プログラムにつき500円
申し込み 当日10:00より受付
担当学芸員によるギャラリートーク
開催日 8月11日(金・祝)、9月8日 (金)、11月3日 (金・祝)
時間 各日14:00~
会場 東京都写真美術館 B1F展示室
参加費 無料
申し込み 不要
備考 9月8日、11月3日は手話通訳付き
〈文〉市井康延