生死の境をさまよい、おぼろげな意識の中で見えた光景とは? 三島正写真展「Flat」

三島正さんの写真展「Flat」が、2023年8月17日より開催されます。

三島正写真展「Flat」

 

三島さんは五十を前にして病に倒れ、一時は生死の境をさまよいました。入院中、おぼろげな意識の中で「世界」の佇まいに触れているような心持ちになったと振り返ります。「脳裏には、フラットに在る事象のすべてが、ゆらぎのない秩序の元で、弛むことなく連鎖を続ける光景が広がっていた」と三島さん。

三島さんにとって写真を撮ることは、自分が感じる世界の在り様を紐解くための手がかりを拾い集める行為だといいます。退院後は、入院中に得た新たな「記憶」を道しるべに、手がかりを拾い集める作業を再開。本展で発表します。

三島正写真展「Flat」

会期 2023年8月17日 (木) ~28日 (月)
会場 OM SYSTEM GALLERY
住所 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1F OM SYSTEM PLAZA内
時間 10:00〜18:00 (最終日は15:00まで)
休館日 火曜・水曜
入場料 無料
問い合わせ OM SYSTEM GALLERY (TEL 03-5909-0190)

 

 

三島 正 (Tadashi Mishima)

1964年、東京生まれ。週刊誌や月刊誌の写真記者を続ける一方でビデオカメラを手にディレクターとしても活動。脳死が人の死か否かが論争される最中には、その狭間で揺らぐ現場を写真ルポ。近年は、「生と死の在り方」に端を発した自身のテーマを、写真作家として「この世界の在り様を紐解く」へと掘り進める。写真集『公僕』(メディアファクトリー) で第7回週刊現代ドキュメント写真大賞 人物フォトルポルタージュ部門賞を受賞。最新刊は写真集『Flat』(TMG House)。
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