見るものの想像力をかき立てる“青” 井津建郎写真展「BLUE」

井津建郎さんの写真展「BLUE」が、2024年1月13日まで開催されます。

井津建郎作品展「BLUE」

■展示作品ギャラリー (タップ/クリックで拡大します)

 

井津さんは、40年以上にわたり、祈りや人間の尊厳をテーマに作品を発表し続けてきました。エジプトを始めとする世界各地の聖地を撮影した作品は、世界的に高い評価を得ています。

本作は聖地の撮影から離れ、ニューヨークのスタジオで撮影されたシリーズ。舞踏ダンサーをモデルに “存在” を表現した「Body」と、静物や枯れた草花に美を見いだした「Still Life」から構成されています。

これらの作品は、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」とピカソの「青の時代」にインスパイアされ、「青の時代」から100年後にあたる2001年から2004年に制作されました。プラチナ・サイアノプリントによる深みのある青と独特の質感に、気品のある静けさが漂います。見るものの想像力をかき立て、感情を揺さぶる約20点を展示します。

会期中の12月23日には、井津さんのトークイベントを開催。源氏物語語り部の山下智子さんをゲストに迎え、作品や日本の美について語り合います。

また、Roonee 247 Fine Artsでも井津さんの写真展「祈りのかたち」を同時開催。こちらではブータンで撮影した作品を展示します。

井津建郎作品展「BLUE」

会期 2023年11月22日 (水) 〜2024年1月13日 (土)
会場 PGI
住所 東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F
時間 11:00〜18:00
休館日 日曜・祝日・12月25日〜1月4日
入場料 無料
問い合わせ PGI (TEL 03-5114-7935)

井津建郎×山下智子トークイベント

日時 2023年12月23日 (土) 16:00〜
出演 井津建郎、山下智子 (源氏物語語り部)
定員 15名 (先着順)
参加費 1,100円 (税込)
申し込み WEBサイトまたはEメールにて
https://www.pgi.ac/exhibitions/9043

井津建郎写真展「祈りのかたち」

会期 2023年11月21日 (火) 〜12月10日 (日)
会場 Roonee 247 Fine Arts (ルーニィ 247 ファインアーツ)
住所 東京都中央区日本橋小伝馬町17-9 さとうビルB館4F
時間 12:00〜19:00 (最終日は16:00まで)
休館日 月曜
入場料 無料
問い合わせ Roonee 247 Fine Arts (TEL 03-6661-2276)

 

 

井津建郎 (Kenro Izu)

1949年、大阪府生まれ。日本大学芸術学部に学んだ後渡米。以来50年間、ニューヨークを拠点として作品制作と発表を続ける。2021年、日本に帰国し、金沢を拠点に活動を再開する。30数年間にわたってエジプトを始め、ヨーロッパ、中東、アジアの石像遺跡、聖地を14×20インチのカメラで撮影し、プラチナプリントによる表現を続ける。1993年にアンコール遺跡撮影のため初めて訪れたカンボジアで、多くの子供たちが地雷の犠牲になっている現実を目の当りにし、非営利団体フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーを設立。カンボジアとラオスに小児病院を建設と運営するなど多くのプロジェクトに携わる。作品はニューヨーク・メトロポリタン美術館はじめ、アメリカを中心に多数の美術館に収蔵されている。2017年に『Seduction』、2018年に『Eternal Light』、2020年に『Requiem』、2021年に『Fuzhou -the forgotten land』、2022年に集大成の写真集『Impermanence』など18冊の写真集を出版。
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