オホーツク人は何を遺したのか? 土地に刻まれた痕跡をたどる 中西敏貴写真展「地と記憶」

中西敏貴さんの写真展「地と記憶」が、2023年12月5日より開催されます。

中西敏貴写真展「地と記憶」

 

本展のテーマは「オホーツク文化」。アイヌ文化の成立より何世紀も前、北海道北部のオホーツク海沿岸を中心に栄えた文化です。その担い手である海洋漁猟民族のオホーツク人は、数世紀の間に多くの痕跡を大地に残し、そして歴史の表舞台から姿を消しました。近年の研究ではアイヌ民族と共通するDNAを持つことが明らかになり、その文化はアイヌ民族へ受け継がれていったとも言われています。

北海道を拠点に活動している中西さんは、彼らの遺跡がオホーツク海沿岸に数多く遺されていることを知り、撮影を始めました。遺跡を巡って捉えた「そこでかつて生きた人々と、現代に生きる人々との重なりの風景」を中心に展示します。

会期中の12月9日には、YouTubeにて中西さんとタカザワケンジさんのトークセッションも配信されます。

中西敏貴展「地と記憶 SOIL AND REMAINS」

東京

会期 2023年12月5日 (火) ~23日 (土)
会場 IG Photo Gallery
住所 東京都中央区銀座3-13-17 辰中ビル3F
時間 11:00~18:30
休館日 日曜・月曜・祝日
入場料 無料

■トークセッション

日時 2023年12月9日 (土) 19:00~
出演 中西敏貴、タカザワケンジ (写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)
プラットフォーム IG Photo Gallery YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@igphotogallery2352

名古屋

会期 2024年1月6日 (土) 〜28日 (日)
会場 PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA
住所 愛知県名古屋市中村区名駅4-16-24 名駅前東海ビル2F 207A
時間 金曜 14:00〜19:00、土曜 12:00〜19:00、日曜12:00〜16:00
休館日 月曜〜木曜 (1月8日は12:00〜16:00で開館)
入場料 無料
問い合わせ PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA (TEL 070-8946-2099)

 

 

中西敏貴 (Toshiki Nakanishi)

1971年、大阪生まれ。1989年ごろから北海道へと通い続け、2012年に撮影拠点である美瑛町へ移住。大雪山系とその麓に広がる丘陵風景をメインフィールドとしつつ、北海道に生きる人々と自然との関わり方を探求する旅も同時に続けている。2022年、オホーツク人の遺跡とその周辺環境をモチーフにした作品でHOKKAIDO PHOTO FESTA2022ポートフォリオレビューグランプリを受賞。主な写真集に『ORDINARY』(2016年 風景写真出版)、『Design』(2017年 キヤノンドリームラボ5000)、『FARMLANDSCAPE』(2019年 青菁社)、『カムイ』(2020年 玄光社) などがある。日本写真家協会会員、日本風景写真家協会会員、日本風景写真協会指導会員。Mind Shift Gear アンバサダー。
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