見て触って“第九”を感じる! 音楽の概念を覆す田頭真理子写真展「第九のきせき2024」

田頭真理子さんの写真展「第九のきせき2024 “Visible An die Freude” 2024 White Hands Chorus NIPPON & Mariko Tagashira」が、2024年9月4日より開催されます。

田頭真理子写真展「第九のきせき2024 “Visible An die Freude” 2024 White Hands Chorus NIPPON & Mariko Tagashira」

 

ホワイトハンドコーラスNIPPONと田頭さんのコラボレーションによる写真展。ホワイトハンドコーラスNIPPONは、手の表現で歌う (手歌) サイン隊と、声で歌う声隊がともに音楽を奏でる合唱団で、ろう者、難聴、全盲、弱視、車いすユーザーなど、多様な背景を持つ子どもたちが所属しています。

本展の作品では、ホワイトハンドコーラスNIPPONのメンバーが光るライトを入れた手袋を着用して、ベートーヴェンの交響曲第九番 第四楽章「歓喜の歌」を手歌で表現。田頭さんがその姿と光の軌跡を撮影しました。子どもたちの豊かな表現力は、視覚で音楽を感じさせてくれます。「音楽は聞こえないと楽しめない」という概念を覆す写真展です。

また、視覚以外でも第九を楽しめるように企画されており、オランダに本社を置くキヤノンプロダクションプリンティングの協力により実現した「触ってわかる写真」も国内で初公開されます。手が動いた軌跡を隆起印刷で表現することで、視覚に障がいがある人もない人も写真を鑑賞することができます。

会期中の9月20日にはトークイベントを開催。田頭さん、ホワイトハンドコーラスNIPPONの芸術監督を務める声楽家・コロンえりかさん、コーラスメンバーのみさきさん、本展の展示作品にも登場するデフアスリートの棒高跳び・佐藤湊選手をゲストに迎え、「見える第九」をテーマに語り合います。

田頭真理子写真展「第九のきせき2024 “Visible An die Freude” 2024 White Hands Chorus NIPPON & Mariko Tagashira」

会期 2024年9月4日 (水) ~10月9日 (水)
会場 キヤノンオープンギャラリー1
住所 東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー2F
時間 10:00〜17:30
休館日 日曜・祝日
入場料 無料
問い合わせ キヤノンギャラリーS (TEL 03-6719-9021)

ベートーヴェン交響曲第9番200周年記念「見える第九」トークイベント

日時 2024年9月20日 (金) 18:00~19:30
会場 キヤノンSタワー2F CANON INNOVATION LAB WITH
定員 30名
参加費 無料
備考 ライブ配信、アーカイブ配信も予定
申し込み WEBサイトより
https://personal.canon.jp/event/photographyexhibition/gallery/tagashira-daikunokiseki

 

 

田頭真理子 (Mariko Tagashira)

写真家。広島県尾道市出身。写真家・立木義浩氏と出会い写真家を志す。郵船クルーズの客船「飛鳥」専属カメラマンを経験したのち、東京工芸大学写真学科入学。2006年独立。これまで日本郵便、サントリーなど広告写真だけでなく、「音楽の友」表紙撮影や研究者、経営者、政治家のポートレートなど人物に迫る作品が多い。2017年に「ホワイトハンドコーラス」と出会いこどもたちとの関わりの中で得たインスピレーションによって「第九のきせき」の制作を開始。2021年11月東京芸術劇場、2022年4〜5月ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」、2024年2〜3月WESTLICHT SCHAUPLATZ FÜR FOTOGRAFIE (オーストリア・ウィーン) にて展示。第1回SDGs岩佐賞受賞。
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