大門美奈さんの写真展「新橋芸者」が、2025年5月14日より開催されます。
花街としての新橋は、現在の東京・銀座界隈を指します。昭和初期には約400人を数えた新橋の芸者は、40人ほどになった現在でも水準の高い芸で新橋花柳界を支えています。
普段はあまり目にする機会のない彼女たちの芸を年に一度だけ楽しめるのが、新橋演舞場で催される「東をどり」。100回目を迎える2025年5月の公演には、新橋芸者のみならず京都・金沢・博多といった日本全国の花街や、東京の各花街からも芸者衆が集います。
「東をどり」の第100回公演を記念して開催される本展では、新橋芸者を追い続けてきた大門さんの作品「新ばし」シリーズから約20点を展示します。「日本の伝統芸能といえば歌舞伎や能などがよく知られた存在ではあるが、親密な場で、料理と酒、唄と踊りが楽しめる、この新橋花柳界にこそ日本の伝統文化の粋があるのではないかと思っている」と大門さん。艶やかな新橋芸者の世界を、ピエゾグラフィーによる繊細なモノクロプリントで堪能できます。
大門美奈 東をどり百回記念写真展「新橋芸者」
会期 2025年5月14日 (水) 〜31日 (土)
会場 KKAG (Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)
住所 東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル405
時間 15:00〜21:00 (最終日は18:00まで)
休館日 日曜・月曜・火曜
入場料 無料
問い合わせ KKAG (TEL 03-3862-1780)
大門美奈 (Mina Daimon)
横浜市出身、茅ヶ崎市在住。10代の頃より美術全般を学ぶかたわら写真を撮り始める。2011年、公募展に選出されたことをきっかけに写真家としての道を進む。作家活動のほかカメラメーカー主催の講座やイベント等の講師を務め、雑誌・WEBマガジンなどへの寄稿、コラムの連載など活動は多岐にわたる。代表作に「新ばし」「浜」、同じく写真集に『Al-Andalus』(桜花出版)、『浜』(赤々舎) など。
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