渋谷区内の公共トイレ11か所に森山大道さんの作品を展示するアートプロジェクト「THE TOKYO TOILET / SHIBUYA」が、2025年7月19日より開催されます。
「THE TOKYO TOILET」(TTT) は、優れたデザインとクリエイティブの力で新しい社会のあり方を提案し、社会課題の解決に挑戦するプロジェクト。渋谷区内17か所の公共トイレが、16人のクリエイターたちによってリデザインされ、誰でも快適に利用できる空間へ生まれ変りました。その中の11か所に、森山さんの作品が展示されます。
被写体となったのも、TTTにより整備された公共トイレ。森山さんならではの視点で撮影したトイレの写真をトイレに展示するという、画期的な企画です。
「渋谷区でぼくが撮ったTTTの写真が、それらの公共トイレそのものに展開されることは、いわば街で撮ったものを街に返す、ということだ」と森山さん。「作者の手を離れ、形を変えて外側へと広がっていくにしたがって、人の記憶の中で姿を変えていく。どんどんアノニマスなものになっていく。それが写真の一番の力だというのが、ぼくの思いである」。
各トイレの個性を生かしたインスタレーション展示に加え、森山さんの作品をプリントした本展限定の特製トイレットペーパーも設置されます。
THE TOKYO TOILET / SHIBUYA
会期 2025年7月19日 (土) 〜9月23日 (火・祝)
会場 渋谷区内 TTT整備の公共トイレ11か所
笹塚緑道公衆、幡ヶ谷公衆、七号通り公園、西原一丁目公園、はるのおがわコミュニティパーク、代々木深町小公園、神宮通公園、鍋島松濤公園、恵比寿公園、恵比寿東公園、広尾東公園
※工事の進捗により、会期が一部変更となる場合があります。
※特製トイレットペーパーは、なくなり次第終了となります。
森山大道 (Daido Moriyama)
1938年、大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。2012年、ニューヨークの国際写真センター (ICP) が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を受賞。2016年、パリ・カルティエ現代美術財団にて2度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018年、フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019年、ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。
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