GOTO AKIさんの写真展「旅垢離 (タビ・ゴリ) ―非線形の風景―」が、2025年10月3日より開催されます。
2023年より、熊野古道の一つ「紀伊路」を歩くプロジェクトに取り組んでいるGOTOさん。本展では、2023年11月から2025年1月までの4回にわたる旅で撮影した作品を展示します。
300kmを踏破する中で得た作品は、15秒ごとに自動でシャッターが切れるインターバルタイマーで主に撮影され、24,000枚におよびました。農地、アスファルト、苔むした路地に射す光などは、歩行という原初的な営為を実践するGOTOさんの身体と、山野辺の風景が呼応し共振する感覚を伝えています。そして、旅路に現れる石碑や神社は、現在と過去を自由に行き来するトリガーとなり、写真家の身体に蓄積された記憶を呼び覚まします。
「歩き、撮ることで現れた断片たちは、単なる記録ではなく、未来を想像する触媒となりうる」とGOTOさん。身体的な実践 ―旅垢離 (タビ・ゴリ) ― を通して撮影された風景写真は、個別的な記憶と経験を離れ、私たちを見えない想像の世界へと誘うでしょう。
会期中の10月11日には、GOTOさんのギャラリートークを開催。展覧会企画制作の佐藤正子さんをゲストに迎えて語り合います。トーク終了後にはレセプションパーティも開催予定です。また10月25日には、GOTOさんとギャラリーディレクターの関根史さんが本展の見どころなどを解説するギャラリーガイドツアーも実施されます。
GOTO AKI個展「旅垢離 (タビ・ゴリ) ―非線形の風景―」
会期 2025年10月3日 (金) 〜26日 (日)
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
住所 東京都目黒区下目黒5-3-12
時間 12:00〜19:00 (土曜・日曜は18:00まで)
休館日 月曜
入場料 無料
問い合わせ コミュニケーションギャラリーふげん社 (TEL 03-6264-3665)
ギャラリートーク GOTO AKI×佐藤正子
日時 2025年10月11日 (土) 14:00〜15:30
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
登壇者 GOTO AKI、佐藤正子 (展覧会企画制作)
参加費 1,000円 (税込)
備考 オンライン配信あり (参加費は会場観覧と同額)
※アーカイブ視聴は2025年11月9日まで
申し込み WEBサイトより
https://fugensha.jp/events/251011talk/
ギャラリーガイドツアー
日時 2025年10月25日 (土) 14:00〜14:30
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
解説者 GOTO AKI、関根 史 (ギャラリーディレクター)
参加費 無料
申し込み 不要
GOTO AKI
1972年、神奈川県川崎市生まれ。上智大学経済学部経営学科、東京綜合写真専門学校写真芸術第二学科卒業。1993~94年の世界一周の旅を起点に、現在まで56か国を巡る。丸紅株式会社で天然ガスパイプラインの輸送事業に携わったのち、写真の道へと転じる。日本各地の自然風景を主なモチーフに、構造やリズム、光と色彩の振動に意識を傾け、視覚の自律性と精神性を往還するような写真表現を追求している。2019年の個展「terra」(キヤノンギャラリーS) および写真集『terra』(赤々舎) により、2020年日本写真協会賞新人賞を受賞。近年は、紀伊半島の古道を長距離にわたって歩き撮影するシリーズ「旅垢離 (タビ・ゴリ)」に取り組み、加速度的に進行するデジタルとAIの時代において、身体を介した風土との対話から生まれる写真表現の可能性を探っている。日本大学芸術学部准教授。
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