林典子さんの写真展「In the Ashes, She Blooms − Portraits of Afghan Women」が、2025年10月24日より開催されます。

ソニーが支援する世界最大級の写真コンテスト「Sony World Photography Awards 2025」に入賞した日本人写真家を紹介する企画展。10月24日〜30日はナショナルアワード〈日本賞〉を受賞した林典子さん、10月31日~11月6日はプロフェッショナル部門〈ランドスケープ〉で1位を受賞した紀成道さんの作品を展示します。
林さんが撮影したのは、アフガニスタンで出会った女性たち。彼女たちは公共の場ではベールで体を覆っていますが、対照的に部屋の中は花模様で彩られ、鮮やかな色が広がっていました。アフガニスタンでは、花は人生の儚さや繊細さ、生命の象徴として、古くから美術や詩に描かれてきたといいます。
作品の背景に写る花柄の布は、現地で出会った女性がかつてベッドシーツとして使っていたもの。林さんは、それを手に各地を巡り、女性たちの言葉と肖像を記録しました。社会参加や教育が制限される中、それぞれの人生と対峙する女性たち。「その姿は、灰の中で決して枯れることなく咲き続ける花のようだった」と林さんは語っています。
林典子作品展「In the Ashes, She Blooms − Portraits of Afghan Women」
会期 2025年10月24日 (金) 〜30日 (木)
会場 ソニーイメージングギャラリー
住所 東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6F
時間 11:00〜19:00
休館日 会期中無休
入場料 無料
問い合わせ ソニーイメージングギャラリー (TEL 03-3571-7606)
林 典子 (Noriko Hayashi)
ドキュメンタリー写真家。ジェンダーと記憶をテーマに活動し、近年は日本と朝鮮民主主義人民共和国の歴史的関係における個人の記憶と場所の概念を探究する長期プロジェクトに取り組んでいる。主な著書に『フォト・ドキュメンタリー 朝鮮に渡った「日本人妻」- 60年の記憶』(岩波新書)、『キルギスの誘拐結婚』(日経ナショナル ジオグラフィック社)、『ヤズディの祈り』(赤々舎) など。英文芸誌GRANTA、New York Times紙、米National Geographic誌、独Stern誌、英The Guardianなどに寄稿。本展の作品は、朝日新聞「with Planet」の取材で撮影。英フォトエージェンシーPanos Pictures所属。
→ WEBサイト
→ X