井上佐由紀さんの写真展「はじまりと終わりに見る色を、私は知らない」が、2025年10月31日より開催されます。

井上さんは、「おそれ (恐れ / 畏れ / 怖れ)」をテーマに、それを見たい・知りたいという思いから撮影を続けてきました。本展では、生と死の世界への「おそれ」を、彼岸花をモチーフに「赤」という色に焦点を当てて表現した作品を展示します。
幼い頃から、彼岸花につきまとう死のイメージに怖さを感じていたという井上さん。人が生まれて初めて認識できる色、そして亡くなる直前に認識できる色はともに「赤」だと聞いて思い浮んだのが、彼岸花でした。「生まれた時に見たかもしれない赤い色を私は覚えていない。いつかくる最期に、私は赤い色を見るだろうか」。
会場の東條會舘写真研究所は、フィルム写真が全盛を極めた昭和の名残を色濃く感じられる場所。会期中には、トークイベントや暗室体験ワークショップなども予定されています。
井上佐由紀写真展「はじまりと終わりに見る色を、私は知らない」
会期 2025年10月31日 (金) 〜12月21日 (日)
会場 東條會舘写真研究所
住所 東京都千代田区麹町1-6-12
時間 13:00〜19:00
開館日 金曜・土曜・日曜・祝日のみ開館
入場料 無料
関連イベント
詳細は東條會舘写真研究所の公式Instagramにて告知。
https://www.instagram.com/tojo_kaikan_photo_lab/
井上佐由紀 (Sayuki Inoue)
1974年、福岡県柳川市生まれ。東京都在住。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。主な個展に「くりかえし」(2013年)、「私は初めてみた光を覚えていない」(2018年)。作品はサンフランシスコ近代美術館、フランス国立図書館、東京都写真美術館、上海多倫路現代美術館にコレクションされている。
→ WEBサイト
→ X
→ Instagram