学生時代の作品から最新作まで、都市を捉え続けた35年の軌跡をたどる 佐藤信太郎写真展「都市の相貌」

佐藤信太郎さんの写真展「都市の相貌」が、2025年11月28日より開催されます。

佐藤信太郎個展「都市の相貌」
街景(1999-2002) © SATO Shintaro

 

場所がもつ特有の雰囲気「地霊 (ゲニウス・ロキ)」をテーマに、都市を捉え続けている佐藤さん。その時代の最新技術を駆使しながら、ストレートフォトからデジタルコラージュまで、被写体やテーマによって最適な方法を選んで表現してきました。

1990年から2025年まで、佐藤さんの全キャリアをカバーする写真集『都市の相貌』(ふげん社) が、11月16日に500部限定で発売されました。これまでに発表した「Geography」(1992年)、「夜光」(1997〜1999年)、「非常階段東京」(2002〜2008年)、「東京|天空樹」(2008〜2016年)、「The Origin of Tokyo」(2016〜2017)に加え、写真専門学校在学中に制作した「平面都市」(1990)、強い順光で昼間の街の姿を捉えた「街景」(1999〜2002)、そして出版物としての発表は初となる最新作「Boundaries」(2019〜) などの未発表作も収録されています。

写真集の刊行を記念して開催される本展では、全8シリーズの収録作品から21点を展示。「都市の相貌」を捉えるために歩んできた35年間の軌跡をたどります。

会期中には、ゲストを迎えてのギャラリートークや、本展の見どころを解説するギャラリーガイドツアーも開催されます。

佐藤信太郎個展「都市の相貌」
非常階段東京(2002-2008) © SATO Shintaro

佐藤信太郎個展「都市の相貌」

会期 2025年11月28日 (金) 〜12月25日 (木)
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
住所 東京都目黒区下目黒5-3-12
時間 12:00〜19:00 (土曜・日曜・最終日は18:00まで)
休館日 月曜
入場料 無料
問い合わせ コミュニケーションギャラリーふげん社 (TEL 03-6264-3665)

ギャラリートーク

日時 2025年11月30日 (日) 14:00〜15:30
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
登壇者 佐藤信太郎、勝又公仁彦 (美術家、写真家)
参加費 1,000円 (税込)
備考 オンライン配信あり (参加費は会場観覧と同額)
※アーカイブ視聴可能期間は2026年1月11日 (日) まで
申し込み WEBサイトより
https://fugensha.jp/events/251130talk/

ギャラリーガイドツアー

日時 2025年12月20日 (土) 14:00〜14:30
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
解説者 佐藤信太郎、関根 史 (ギャラリーディレクター)
参加費 無料
申し込み 不要
 

佐藤信太郎 (SATO Shintaro)

1969年、東京生まれ。1992年、東京綜合写真専門学校卒業。1995年に早稲田大学第一文学部を卒業後、共同通信社に入社。2002年よりフリーの写真家として活動を始める。東京を中心とした都市を多層的かつ多角的にとらえるため、作品は抽象的なイメージからストレートフォト、デジタル加工を施したものまで幅広い。その多くは、土地そのものの性質や記憶、人々がそれらに影響されながら街を形成してきた歴史の中から立ち上がる特有の雰囲気、すなわち地霊 (genius loci) に惹かれて制作されている。主な写真集に『都市の相貌 City Portraits』『Geography』(ふげん社)、『非常階段東京』『東京|天空樹』『夜光』(青幻舎)。受賞歴に、2012年林忠彦賞、2009年日本写真協会賞新人賞、2008年千葉市芸術文化新人賞。
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