鈴木敦子さんの写真展「Primitive Dialogue」が、2026年1月7日より開催されます。

鈴木さんは東京での活動を経て、2017年ごろから故郷の福井に拠点を移しました。その後、姉と祖母の死を経験。また、2018年には県内の遺跡発掘現場から出土された文化財遺物の修復に関わる仕事に就きました。
本作は、その頃から現在まで、6×7の中判フィルムを用いてカラーとモノクロームで撮影を続けているシリーズ。身の回りで起こった近しい肉体からの魂の離脱、そして、悠久の時を経て眼前に現れた事物の表象を扱う日常の中で、言葉になる前の記憶や兆しを写真で捉えようという試みです。
恐竜の化石や旧石器時代の年縞を抱く福井という土地において、身近な人間の魂と対話しながら生まれたイメージは、人々の内面に宿る原初の記憶と結びつき、新たな物語の始まりを感じさせます。
会期中の1月24日には、鈴木さんのギャラリートークも開催。写真史家・写真評論家の打林俊さんをゲストに迎えて語り合います。
鈴木敦子個展「Primitive Dialogue」
会期 2026年1月7日 (水) 〜25日 (日)
会場 ふげん社
住所 東京都目黒区下目黒5-3-12
時間 12:00〜19:00 (土曜・日曜は18:00まで)
休館日 月曜・火曜
入場料 無料
問い合わせ ふげん社 (TEL 03-6264-3665)
ギャラリートーク 鈴木敦子×打林俊
日時 2026年1月24日 (土) 14:00〜15:30
会場 ふげん社
登壇者 鈴木敦子、打林 俊 (写真史家・写真評論家)
参加費 1,200円 (税込)
備考 オンライン配信あり (参加費は会場観覧と同額)
※アーカイブ視聴可能期間は2026年2月22日 (日) まで。
※会場ではトーク終了後にクロージング・パーティを開催。
申し込み WEBサイトより
https://fugensha.jp/events/260124talk/
鈴木敦子 (Atsuko Susuki)
1981年、福井県生まれ。2008年にビジュアルアーツ専門学校大阪 写真学科夜間部を卒業後、東京での活動を経て、2017年ごろから故郷の福井に拠点を移す。自身の内側に積み重なっていく記憶の痕跡と、外側にある社会との交わりや、その境界線の揺らぎをテーマに、展覧会や写真集を通して作品を発表している。写真集に、35mmフィルムで撮影した初期作品『Appear』(2023年 edition.nord)、iPhoneで身の回りを撮影した『Imitition Bijou』(2019年 DOOKS) がある。
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