写真表現の新境地を切り開いた奈良原一高の貴重な作品が一堂に「時空の旅 奈良原一高の写真」

写真展「時空の旅 奈良原一高の写真」が、2026年3月8日まで開催されます。

時空の旅 奈良原一高の写真
「沈黙の園〈王国〉より」1958年 © Narahara Ikko Archives

 

1956年の初個展「人間の土地」で強烈なデビューを果たし、写真表現の新境地を切り開いた奈良原一高氏は、戦後日本を代表する写真家の一人。人間と文明、光と時間を深い思索と詩情で描いた世界観は、国内外から高い評価を得ています。

奈良原氏が逝去した2020年度に、遺族から作品153点が金津創作の森美術館に寄贈されたことを記念して、本展が企画されました。代表作を中心に厳選した約90点に加え、1986年の個展以来40年ぶりの公開となるシリーズ《デジタル・シティ ヒューストン》を特別展示。人間の存在や都市の表情に迫る作品世界を堪能できる、北陸初の大規模展です。

アートドキュメント2025 受贈記念「時空の旅 奈良原一高の写真」

会期 2026年1月17日 (土) 〜3月8日 (日)
会場 金津創作の森美術館
住所 福井県あわら市宮谷57-2-19
時間 10:00~17:00 (入場は16:30まで)
休館日 月曜 (祝日の場合は開館し、翌平日休館)
入場料 一般600円、65歳以上300円、高校生以下無料
問い合わせ 金津創作の森財団 (TEL 0776-73-7800)

 

時空の旅 奈良原一高の写真
奈良原一高 山中湖にて 1999年1月 © Keiko Narahara

奈良原一高 (Ikko Narahara)

1931年、福岡県に生まれる。1956年、初個展「人間の土地」により、戦後日本の写真表現を塗り替えるほどの衝撃を与えた。この個展を契機として新鋭の写真家たちが集い、写真のセルフ・エージェンシィ「VIVO」を結成していく。第2回個展「王国」で日本写真家協会新人賞を受賞。その後、ヨーロッパ、アメリカと自らの身を置く場を移しながら、写真集『ヨーロッパ・静止した時間』『消滅した時間』など、人間の創り上げた文明の光景を映し出す、珠玉の作品群を生み出していった。日本を代表する写真家であるとともに、国際的にも高い評価を受けている。2020年没。