機材レポート

最新フルサイズミラーレス機、なんとかゲット!!『ソニー α7 III』


外観のデザインは従来のα7 II とほとんど変わらない『ソニー α7 III + FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS』。だが、その撮影機能や仕様は、敵的に進化している。

 

久しぶりの “ミラーレスα” は、最新フルサイズ機!

昨年(2017年)のソニーは、5月に超高速AF連写モデルの「α9」、11月に高画素&高速AF連写モデルの「α7R III」。…と、非常に注目度の高いフルサイズミラーレスを2台発売した。そして、今年に入ってからは、先週の金曜(3月23日)に、フルサイズミラーレスの新ベーシックモデルになる『α7 III』も発売した。

α9やα7R III が魅力的なのはよーく分かっている。だが、「50万円のα9や40万円のα7R III は、そう簡単には買えんわっ!」と、憤懣やるかたない思いを抱いている人は多いと思う。ええ、自分もそうですヨ。…だけど、今回発売された25万円(まあ、これも安くはないけど)のα7 III なら何とか買えるかも!? と、期待に胸膨らませる人も多いハズ。ええ、自分も頑張って発売当日に買いましたヨっ!!(事前にネット注文してた)

新開発の有効約2420万画素35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor R(エクスモアアール)、低感度時約15ストップの広ダイナミックレンジ、693点の像面位相差検出AF、劇的に進化した瞳AF、最高約10コマ/秒のAF/AE追従高速連写、5.0段の補正効果を実現する光学式5軸ボディ内手ブレ補正、繊細な指の動きに応えるマルチセレクター搭載、高解像4K動画機能、高容量バッテリーNP-FZ100採用。…などなど、ベーシックモデルとしては十分過ぎる機能&仕様でしょ、コレは!

 

まあ、最初のズームはコレになるわな

問題はレンズですな。自分の場合、これまでソニーのフルサイズミラーレスを所有してなかったので、α7 III ボディと一緒に何か “常用ズームレンズ” も買う必要がある(単焦点一本だと、いろいろツライ)。

■FE 24-70mm F2.8 GM
…いや、コレは論外だろう。いろんな意味で。

希望小売価格 278,000円(税別)

■FE 24-105mm F4 G OSS
あ〜、コレは良い標準ズームっスねぇ。だけど、約16万円は、ちょっと、ねえ…。

希望小売価格 165,000円(税別)

■Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
ツァイスブランドのこの標準ズームも悪くない。FE 24-70mm F2.8 GM よりも手頃な感じで…あ、コレも12万円以上するんですか?(すごすご)

希望小売価格 126,000円(税別)

 

いや、いろいろハードル高いですなぁ、フルサイズミラーレスの標準ズームは。まあ、ハードルの大部分は価格面だけど(笑)。

 

■FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS
まあ、価格面の負担を考えると、やっぱこの標準ズームになるわなぁ。このズームレンズも単品だと約6万円だけど、レンズキットなら “プラス2万円強” で買える。…ということで、今回はα7 III レンズキットを購入した。

希望小売価格 59,000円(税別)

 


神代植物公園の枝垂桜などを「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」で撮影。正直、画質面では多少の妥協も必要になるが、小振りなα7シリーズのボディとのバランスは良い。

 

桜が見頃の神代植物公園へ…

季節は、ちょうど桜が見頃…。ということで、買って間もない「ソニー α7 III + FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」を手に、自宅にほど近い「神代植物公園」を訪れた。この公園内には、約60種類・750本の桜の木があるらしいが、一際目を引くのが、芝生広場脇の遊歩道を彩る枝垂桜(シダレザクラ)や色鮮やかな寒緋桜(カンヒザクラ)。また、その近くにある神代植物園由来の「神代曙(ジンダイアケボノ)」という品種も目を引く。

そういった桜を中心に、閉園までの1時間(出かけたのが遅かったのよ)、いろんな桜の表情を撮影したいと思う。最高約10コマ/秒の高速連写が可能なα7 III は、シングル撮影時の “シャッターの切れ” も感じられて良い感じ。ボディを持ち替えずに、AF測距点の移動がおこなえるマルチセレクターの操作感も良いね。

 


連なる枝垂桜の少し先には、ぽつんと一本で咲く枝垂桜もある。連なる華やかさも良いが、こういった “一本の桜” 桜も印象深い。
ソニー α7 III FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS(28mmで撮影) 絞り優先オート F8 1/200秒 −0.3補正 WB:太陽光 ISO100 6000×4000ピクセル JPEG(※RAWデータをImaging Edge/Editで現像)

 


ソメイヨシノよりも少し赤みのある神代曙。赤みの強いつぼみは、特に可愛らしい(子猫の足先の色みたい)。
ソニー α7 III FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS(70mmで撮影) 絞り優先オート F5.6 1/80秒 +1補正 WB:太陽光 ISO100 6000×4000ピクセル JPEG(※RAWデータをImaging Edge/Editで現像)

 


枝垂桜の枝に接近。この写真で見る限り、FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS の逆光耐性はなかなか良さそう。
ソニー α7 III FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS(37mmで撮影) 絞り優先オート F4 1/400秒 +0.7補正 WB:太陽光 ISO100 6000×4000ピクセル JPEG(※RAWデータをImaging Edge/Editで現像)

 


枝垂桜の並木の先には、色鮮やかなカンヒザクラと、一本で咲く枝垂桜。上空には半月も見える。
ソニー α7 III FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS(28mmで撮影) 絞り優先オート F11 1/60秒 WB:太陽光 ISO100 4000×6000ピクセル JPEG(※RAWデータをImaging Edge/Editで現像)

 

α7 IIIでチャレンジしたいこと、いろいろ

手持ちの古いレンズの「オリンパス ズイコー50mmF1.4」や「ライカ ズミクロンM 35mmF2」を、本来の画角(標準と広角)で使う。というのが、フルサイズミラーレスを買ってやりたいことの第一位。

あと、月並だけど、AF高速連写のパフォーマンスや、高感度画質とかも気になる。

そういった “やりたいこと” や “やってみたら分かったこと” を、次回以降もいろいろレポートしてみたいね!