機材レポート

レンズ性能やフィルムシミュレーションに期待!!『フジフイルム ファインピックスS100FS』

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カウンターにずらりと並べられた、ファインピックスS100FSの雄姿。う~ん、なかなか壮観ですナァ~。お願いして並べてもらったんだけど(笑)。フードに設けられたPLフィルターを操作するための窓が「風景写真のためのカメラ」という印象を強めている。

 昨日(24日)、カメラメーカー数社から新製品がドドーッと発表されたよネ。その中からボクは、フジフイルム「ファインピックス」の新製品発表会に出席した。高機能な高倍率ズーム機から手軽なコンパクト機まで、ファインピックスのニューモデルは5機種。今年は「ファインピックス誕生10周年」にあたる年で、それを記念するモデルが『ファインピックスS100FS』である。これはS9100の後継機にあたるモデルで、従来の28-300ミリ相当を上回る28-400ミリ相当の光学14.3倍ズームレンズを搭載。でもって、ようやくレンズシフト式手ブレ補正機構も搭載された。また、撮像センサーの有効画素数も903万画素から1110万画素にアップ。リバーサルフィルムを愛用してきた風景派カメラマンを意識した「フィルムシミュレーション」モードなども搭載されている。

 上下に可動する液晶モニターなどを見ても「S9100の後継機だな」とわかるが、ボディのフォルムや材質感は、どちらかと言うと「S6000fdに近いかも」と感じる。S6000fdはS9100より1ランク下の機種だけど、ボディの材質感はS9100よりも上質なんだよねー(ボク個人の感想だけど)。ただし、ズームレンズ部のデザインや質感は「ちょっと安っぽいかナ」という印象。まあ、操作性などはぜんぜん問題ないけど…。ちなみに、S9100の液晶モニターは2.0型だったけど、今回のS100FSは2.5型にサイズアップしている。でも、せっかくモニターを可動式にするなら、上下タイプじゃなくて、フリーアングルタイプにして欲しかったなぁ。

 大きさ的には、小型のデジタル一眼レフに少し長め(全長)のズームレンズを装着した…といった感じ。重さ的にも18-250ミリなどの高倍率ズームを装着した小型デジ一眼とほぼ同等。でも、不思議とS100FSはデジ一眼の組み合わせより軽く感じる。グリップ部がデジ一眼顔負けの大きさで、それがホールド時の負担(重み)を緩和しているのかもしれない…。

 でもまあ、この新モデルでいちばん気になるのは、やっぱり描写性能だろうね。望遠側に伸びた「光学14.3倍・フジノンズームレンズ」の光学性能はどの程度か? コンパクト機としては面積が広い新開発「2/3型・1110万画素・スーパーCCDハニカムⅧ HR」とリアルフォトエンジンⅢの組み合わせによる絵作りは? 従来比400㌫のワイドダイナミックレンジも気になる。そして、Velvia / PROVIA / ASTIA / PORTRAIT と、4つのフィルムの描写が選べる「フィルムシミュレーション」モードの違い&活用例…なども、大いに気になるところ。う~ん、実際に使用してチェックしてみたいねー!

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従来モデルのS9100やS6000fdと比べると、内蔵ストロボ部の前方が低く抑えられ前傾姿勢になっている。これによって、全体的にシャープな印象に。なお、製品名に「fd」は付いていないが、このS100FSには「顔キレイナビ」機能もしっかり搭載している(face detection=顔検出)。

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オーソドックスだが、骨太(?)で重厚感のある背面部。S9100の記録メディアはというと、xD-ピクチャーカードとCFカードのダブルスロット方式。一方、このS100FSでは、xD-ピクチャーカードとSD/SDHCメモリーカードのデュアル(兼用)方式が採用されている。