機材レポート

決め手は「5倍ズーム+生活防水+手ぶれ補正」『オリンパスμ830』

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長かった原稿執筆を終え、気分転換に自宅近くを散策。もう、すっかり夜だけど…。「ピアノブラック」仕様ボディに写り込むカラフルな光。…って、これ居酒屋のネオンですがな(笑)。

 え~、ここ1週間強ほどは、スケジュールぎりぎりでロケを敢行したり、次々と締め切りが迫る原稿の執筆作業に追われたりして、このブログもぜんぜん更新できませんでした。どうもスイマセン…。でも、ようやく原稿地獄(苦笑)から抜けましたので、またフレッシュな気分で更新していきたいと思いマス。よろしくお願いしますっ!

 先月の下旬、新宿の大手量販店で、値段がぐーんと下がってた『オリンパスμ830』を思わず買ったワケだけど、その直後からロケやら原稿執筆で忙しくなって、あまり使い込んでないのよネ(しょんぼり…)。でも、この手の衝動買いの後にありがちな「少し時間が経ったら、何だか衝動が醒めちゃったナ」ということもなく、けっこう気に入って触ったり、ロケや打ち合わせの時にも携行して使い続けている。

 意外に衝動が醒めない…つまり“飽きがこない”理由のひとつは「ピアノブラック」のカラーリング&仕上げが気に入ってるから。そして、画角変化の大きい36~180ミリ相当の光学5倍ズームを搭載しているから。巷の「スリム系」光学3倍ズーム機並の薄型ボディなのに、200ミリ近い望遠域までカバーする…。そのことで生まれる“絵作りの幅”が、新鮮に感じられるのかもしれないね。最新モデルの「μ1020」は、同様のボディにより高倍率な37~260ミリ相当の光学7倍ズームを搭載するが、このモデルはもう「生活防水仕様」じゃない。そう、ボクがμ830を買った大きな理由は、この機種が「最後の生活防水仕様モデル」だったから。

 防水性能だけなら、すでに持ってる「μ770SW」の方がぜんぜん上。コイツは「水深10㍍までOK」というスペシャルな仕様だからね。でも、μ770SWには…というか、水中仕様のμシリーズには光学式手ぶれ補正が搭載されていない。これはノンストロボ撮影ではイタイ。防水仕様が施されたカメラは、その構造上のせいで、シャッターボタンが少し固い。だから、ビミョーなシャッター速度(1/30秒くらいから下)で手ブレを起こしやすいのだ。まあ、μ770SWのシャッターはそう固く感じないけど、ノンストロボで室内撮影をすると、けっこうブレてしまう(注意していても)。その点、μ830には「CCDシフト式手ぶれ補正」が搭載されているので、同じ条件で撮影しても、割と手ブレが防げるのよ。だから、μ770SWだと「観念してストロボを発光させる」という場合でも、μ830なら「何とかノンストロボで撮ってみようか」という気なってくる。この差は大きいよねー。

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原稿地獄に入る少し前、家族で某アミューズメント施設に行った。そこのレストランで食事中、頭上の照明を望遠端「180ミリ相当の画角」で切り取った。光学3倍くらいのズームコンパクトだと、ここまで迫力のある絵にはならないだろうね。 ◆オリンパスμ830 180ミリ相当で撮影 Pモード f5 1/60秒 WB晴天 ISO200(オート) JPEG

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気分転換の“夜の近所散策”で、駅近くの道路脇から、ホームに停車中の列車&通過列車をスナップ。1/8秒でのノンストロボ撮影だったが、CCDシフト式手ぶれ補正機構のおかげで、停車中の列車がシャープに写せた。低速シャッターならではの“通過列車のブレ”もイイ感じ。 ◆オリンパスμ830 36ミリ相当で撮影 Pモード f3.3 1/8秒 AWB ISO200(オート) JPEG