機材レポート

高倍率ズーム1本で夕暮れの奈良町を撮り歩く『ニコンD300』

W080526_1
元興寺(がんごうじ)の前にて。蘇我馬子が飛鳥に建立した飛鳥寺を移した寺院で、世界遺産にも登録されている。…ま、閉門されてたので中は見てないけど(苦笑)。

 先週末、親戚の法事のために、広島の実家に帰った。GWの帰省は家族も一緒だったけど、今回はボク一人である。今回の法事、出席するのと同時に、撮影(記録写真)も依頼された。割と大掛かりな法事なので、気軽に「コンパクトデジカメでちょこちょこ」というワケにもいかない。そこで『ニコンD300+シグマ18-200ミリF3.5-6.3DC』という組み合わせで臨んだ。

 その法事も無事に済んで(撮影もこなして)、翌日には東京に戻る…のも何だか勿体ないなぁ。どうせ関西地方とかも通るから、ちょっと寄り道して、ボクがライフワークにしている奈良を訪れてみよーっと!

 16時半過ぎ、JR奈良駅近くのビジネスホテルにチェックインして、撮影に必要のない荷物を置く。そして「ニコンD300+シグマ18-200ミリF3.5-6.3DC」を肩に、夕方の奈良を散策することにした。興福寺や猿沢池や春日大社、そういった奈良公園内にある施設や場所には何度も行っているので、今回はちょっと違う地域を訪れてみたいナ。

 JR奈良駅を起点にすると、観光客で賑わう三条通を奈良公園方面(東方向)に向かって歩くのが定番コース。でも、このコースもよく歩くので、今回は少し南に移動して、そこから奈良公園方面に向かって歩いた。緩やかな上り坂が続くこの通りは、観光客の姿も少なくて落ち着いた雰囲気がある。そんでもって、右や左に風情のある路地が見受けられる。このあたりは奈良町(ならまち)と呼ばれている一帯。天気はあまり良くないし、すでに夕暮れが近づいている。まあ、そういう状況だからこそ撮れる“古都の風情”もあるからね。さてと、ISO感度を400や800に設定して、じっくりと撮り歩きますかナ!

W080526_2
電柱に貼ってある鹿のシール。でも、歩行者からは顔が見えない(笑)。 ◆ニコンD300 シグマ18-200ミリF3.5-6.3DC(18ミリで撮影) Aモード f8.0 1/80秒 -0.3補正 WB:晴天 ISO400 JPEG(RAW+Fで撮影)

W080526_3_2
緩やかな坂を上りきった所で見つけた、大きな樹の下にある石碑や地蔵。こういった何気ない風景にも、古都の風情が感じられる。 ◆ニコンD300 シグマ18-200ミリF3.5-6.3DC(33ミリで撮影) Mモード f5.6 1/125秒 WB:晴天 ISO400 内蔵ストロボ使用 JPEG(RAW+Fで撮影)