機材レポート

自分撮りに有利なバリアングル液晶。でも、レンズの画角がね…『キヤノン パワーショットA650IS』

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カメラを地面すれすれの位置に…というか、地面に置いた状態で、背丈の低い草花を見上げるように撮る。しかも、縦に構えながら…。「バリアングル液晶モニター」が真価を発揮する撮影スタイルである。

 つい先日、仕事で『キヤノン パワーショットA650IS』を使用した。コイツの大きな特長である「バリアングル液晶モニター」を活用すれば、自分撮り(レンズを自分に向けて撮るセルフポートレート)が簡単&確実にできるよ~、っていうネタでね。実際にやってみるとわかるけど、モニターが見えない状態で自分撮りをすると、なかなかうまく撮れない。画面から頭がはみ出たり、左右の空間がアンバランスになったり、一緒に写したい後ろの乗り物や建物が自分と重なったり…といった失敗が多発するんだよね。液晶モニターが上下左右&反転と自由に可動すれば、自分撮りもバッチリだし、ローアングルやハイアングルの撮影が快適におこなえる。そう、カメラを縦に構えても楽々~♪

 …でもなあ、このパワーショットA650IS、自分撮りを満喫するにはレンズが弱いんだよね。広角端の画角が35ミリ相当だから。まあ、35ミリ相当でも自分撮りは可能だけど、周囲の風景があまり写し込めない。それでも、自分一人なら少しは写し込める。これが誰かと「ツーショット」になると、もう人物だけで一杯一杯…。う~ん、せめて28ミリ相当までカバーしてたら、もっと余裕を持って撮れるんだけどなぁ~。そう、風景やスナップ撮影にも便利なんだけどなぁ~。というわけで、ボク個人としては、このカメラに搭載される「35-210ミリ相当の光学6倍ズーム」よりも、他社で採用されている「28-140ミリ相当の光学5倍ズーム」の方が魅力的に感じられるんですわ。

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◆キヤノン パワーショットA650IS 35ミリ相当で撮影 Pモード f4.0 1/500秒 AWB ISO80 JPEG