えー、唐突ですが…オリンパスのEシリーズの魅力って何だろうねぇ? 他社の追従を許さない強力(効果抜群)なダストリダクションシステム? それもあるネ。 小型軽量ボディながら多機能で細かい設定が可能な点? うんうん、それもあるよネ。 小型ボディにピッタリのコンパクトな交換レンズの存在? そう、個人的には、このコンパクトな交換レンズが、いちばん魅力に感じてる点かもしれない。
しかも、コンパクトなのに描写性能がしっかりしているのがイイ。他社のコンパクト(を売りにする)な製品だと、描写性能が今一歩な事も多いけど、ZUIKO DIGITALレンズの“ちびっこレンズ”たちは、実によく写るのだナァ~。まあ、対象レンズをすべてチェックしたワケじゃないけど、少なくともボクが所有している3本(14-42ミリF3.5-5.6、40-150ミリF4.0-5.6、35ミリF3.5マクロ)は、小さいだけでなく、とっても良く写るレンズたちだヨ。
そういう意味(?)でも、広角ズームの『ZUIKO DIGITAL ED 9-18ミリF4.0-5.6』は、発売前から気になる存在だった。まあ、従来からある2本の広角ズーム(7-14ミリF4.0と11-22ミリF2.8-3.5)は、E-620やE-520やE-420などの小型ボディには「ベストマッチ」とは言えない大きさや重さだしねぇ。価格も高めだし…。
その点、『ZUIKO DIGITAL ED 9-18ミリF4.0-5.6』は、コンパクトな標準ズーム「14-42ミリF3.5-5.6」と比べても、感覚的にそう大差はない(前枠やフードの部分は太めだけど)。レンズ単体で手にした時の重さとか、ボディと組み合わせた時の重量バランスとか…。だから、14-42ミリF3.5-5.6のような感覚で軽快に扱える。それがウレシイ。操作性に関しても、特に不満は感じなかったネ。今回使用したボディ「E-30」と組み合わせても、重量バランス的に問題になる事はなく、見た目のバランスも意外とイイ感じだった。これには、前枠やフード部分が太めな事が、良い方に作用しているのかも…。
で、気になるのが、その描写性能だけど…。正直、「SUPER HIGHT GRADE」や「HIGH GRADE」ほどの画質じゃないかもしれない。でも、STANDARDタイプのコンパクト広角ズームとしては、十分満足できるレベルだと思う。条件的に最もキビシイ“9ミリの開放”で周辺部にアマさが見られるが、1段絞ったF5.6くらいでアマさがけっこう改善される。そして、2段絞ったF8.0くらいで中央から周辺部にかけて均一にシャープな像を得ることができた。また、逆光時のゴーストやフレアも上手く抑えられている。ちなみに。望遠側18ミリの画質は、絞り開放から周辺部まで像がしっかりしているので、より安心して使えるな…と感じましたヨ。
広角端9ミリ(35ミリ判換算で18ミリ)の、絞り開放付近の周辺光量をチェック! ごらんのとおり、その点に関しては、ほとんど問題ありませんナァ~。厳密に言えば、開放の方が少しだけムラっぽい感じもする。でも、超広角の広い画角で青空を撮ると、周辺光量とは関係なく、画面がムラっぽくなりがちだけどネ。
◆オリンパスE-30 ZUIKO DIGITAL ED 9-18ミリF4.0-5.6(9ミリで撮影) Pモード f10 1/200秒 ISO200 RAW
…おや? この写真は?(笑) ◆オリンパスE-30 ZUIKO DIGITAL ED 9-18ミリF4.0-5.6(11ミリで撮影) Pモード f11 1/50秒 ISO200 RAW
◆オリンパスE-30 ZUIKO DIGITAL ED 9-18ミリF4.0-5.6(9ミリで撮影) Pモード f16 1/200秒 ISO200 RAW