機材レポート

意外と任期(?)が短かった「IXYデジタル」のフルモデルチェンジ機

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2005年夏、EOS-1D MarkⅡと共に“小海線の旅”に連れて行った、IXYデジタル600(松原湖駅にて)。

 2000年発売の初代モデルから通算で十数台も買ってきた、キヤノンの「IXYデジタル」シリーズ。あ~、IXYデジタルも今年でちょうど10年になるのかぁ…。IXYデジタルの歴史を振り返ってみると、いろんな“節目”が垣間見られる。デザイン、仕様、技術的なブレークスルー。使用感としては「IXYデジタル400」なども、前モデルとは違うな(写りが良くなったな)…と感じたけど、いちばん変わったのは、その2代あとの『キヤノンIXYデジタル600』だろうね。初代モデルあたりのデザインと比べると、IXYデジタル400や500も丸みを帯びてはいた。だが、IXYデジタル600の丸みはハンパじゃなかった。連続した曲面で構成される「カーバチャーデザイン」を初めて採用したのが、このモデルだった。そのデザインのコンセプトは、現在の「IXYデジタル3000」にも受け継がれていて、すんごい曲面っぷりになっている(笑)。でも、600ほどのインパクトじゃないな。それほどIXYデジタル600の“フォルムの変貌”には驚かされたっけ。

 機能面の仕様も、前モデルの「IXYデジタル500」とは、ずいぶん変更されていた。撮像素子の画素数は500万画素から710万画素に、光学ズームの倍率は3倍から4倍に、記録メディアはCFカードからSDメモリーカードに、液晶モニターのサイズは1.5型から2.0型に…と、基本的な部分がガラッと変わったからね。このように、劇的に進化して新鮮なモデルだったから、ボクも買いましたヨ(500から600に買い替えた)。

 しかし、このIXYデジタル600が“シリーズのフラッグシップ機”として君臨したのはわずか半年。2005年2月に発売されて、8月には次モデルの「IXYデジタル700」が発売になったから。しかも、ボクがIXYデジタル600を買ったのは6月だったから、なんと買って2ヵ月後には型落ちですヨ。そして、またもや速攻で買い替えたのは言うまでもない。わはははは、アホだ(苦笑)。

 でもまあ、600と700との差は微妙。撮像素子の画素数や光学ズームは一緒だし、液晶モニターサイズも2.0型から2.5型に“少し大きくなった”って感じだし。そう考えると、やっぱ「IXYデジタル600」は劇的に進化したモデルだったんだねぇ。描写性能もかなり良かったし…。でも、型番が紛らわしい! 700万画素機なんだから「600」という数字はすっ飛ばして、最初から「700」って付けなさいよっ!! って思ったもんですわ。

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佐久平駅からスタートした“小海線の旅”も、もう少しで終り…(野辺山駅にて)。 ◆キヤノンIXYデジタル600 37ミリ相当で撮影 Pモード f7.1 1/250秒 ISO100 JPEG