機材レポート

色傾向の不安は「WB-BKT」で乗り切れ!?『ニコン クールピクス8400』

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 ええ、相変わらず結構使ってますヨ、ちょっと(かなり?)古めの高機能&高級コンパクト『ニコン クールピクス8400』を。レンズユニットの交換で、かなりクォリティの高い描写が得られるようになったけど、画質最優先で「RAWモード」に設定した場合、JPEGデータは同時記録されない。JPEGデータが付かないと、画像セレクトの際にとっても困る。それに「わざわざRAW現像しなくても、JPEGデータを使っちゃえ!」というケースも多いからね。う~ん、高機能モデルとはいえ、このあたりが古さを感じさせる部分だナァ。また、RAWモードに設定すると、撮影後の“データ書き込み時間”の長さに、かなりイライラさせられる(ここでも古さが露呈する)。

 ということで、このカメラではJPEGモード(L/Fine設定)で使うことにしてる。まあ、このJPEGモードでも画質的にはそう不満はない。…でも、ホワイトバランスの色傾向だけは、ちょっと不安を感じるけどねぇ。

 そこでボクは、ブラケティング機能のひとつである、ホワイトバランス・ブラケティング(WB-BKT)を積極的に利用することにした。この機能は、露出のブラケティングとは違い、1回のシャッターで撮影した画像をカメラ内で処理して「通常の色、青みがかった色、赤みがかった色」と、同一シーンを3カットとして記録する。まあ、書き込み時間は通常の約3倍かかるけど、それでもRAWモードの書き込みよりはマシ(笑)。

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 高機能&高級コンパクト機とはいえ、仕様の古いカメラをそこまでして使う価値があるんだろうか? と、疑問に感じる人もいるだろう。もちろん、ボク自身は「価値がある」と思ってるヨ。だって、そのシャープで安定した描写は、現在でも十分に魅力的に感じられるからサ!