機材レポート

ソニーの“新コンセプト一眼”を触って操作した印象『ソニー NEX-5』

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 どのマイクロフォーサーズ機よりもスリムでコンパクトなボディに、APS-Cサイズの「Exmor APS HD CMOS」を搭載した、新コンセプト一眼「NEX」の2機種。その中の上位機種『ソニー NEX-5』は、特にスリムでコンパクト! しかも、外装にはマグネシウム合金を使用しているので、コンパクトサイズでも質感が高い。う~む、このボディに他の一眼レフと同じサイズのセンサーを搭載しているとは…。で、動画撮影に関しても「AVCHDフルハイビジョン」と、文句のつけようのないハイスペックぶり。シャッターを切ってみると、NEXはミラーレス一眼なのに、その音や感触は、なぜか一眼αにソックリだったりする。

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 グリップ部こそ下位機NEX-3よりも大ぶりだけど、底部のラインなどは、グリップ部と三脚穴の部分を残して絞り込む、という徹底ぶり。その結果、正面から見た場合の印象は、あきらかに「NEX-3よりも小さいなぁ」と感じさせてくれる。レンズマウント径がはみ出すボディって、どんだけコンパクトなのよ(笑)。でもって、ボディ単体を手に取ると…スリムタイプのコンパクトデジカメと変わんない! 薄型広角レンズの「E16ミリF2.8」を装着しても、ボディよりレンズの方が目立つくらいなのヨ。ちなみに、この薄型レンズとの組み合わせは、感覚的に「リコーGRデジタルⅢに近いかなぁ」と感じた(もちろん、レンズ部はNEXの方が大きくなるけど)。

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 そんな薄型ボディに、よくもまあ、チルト機能のある液晶モニターが搭載できたなぁ、と感心する。ボディ内のメイン基板とチルト機構が、厚み方向に重ならないレイアウトになっていること。そして、メイン基板も、高密度実装によって小型化されたこと。こういった工夫や技術によって、薄型ボディが実現できたのである。…でも、ボディが極端に薄いせいもあるけど、チルトさせるための“引き出し操作”が、ちょっと難しいかナァ~、という印象を受けた。あと、その際にラフに扱うと、破損させたりキズを付けそうな感じもする。チルト機構を使用する際には、ちょっと注意した方がよさそうだ。モニターの見え具合に関しては、話題の「エッジ型LEDバックライト」を搭載しているだけあって、とても明るくてクリアに見える。ちなみに、液晶バックライトの輝度は、α550と比べて「55㌫」アップしていると言う。

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 NEX-5ボディと、薄型広角レンズ「E16ミリF2.8」と、標準ズーム「E18-55ミリF3.5-5.6 OSS」がセットになった「NEX-5 ダブルレンズキット」。この2本でカバーできる画角はそう広くないけど、テイストがまったく異なるレンズなので“趣味性”という意味では、けっこう面白いと思う。とはいえ、秋に発売される予定の高倍率ズーム「E18-200ミリF3.5-6.3 OSS」とは別に、もっとコンパクトで手頃な望遠ズームも欲しいよね。

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 もし、ボクがこのNEX-5を買うとしたら、どの商品(セット)を選ぶだろう。う~ん、そうねえ、たぶん趣味性より実用度を重視して「NEX-5 ズームレンズキット」を選ぶだろうなぁ(ボディカラーはブラックで)。…いや、やっぱ、薄さ重視で「NEX-5 薄型広角レンズキット」になるかも。