機材レポート

ニコン D850 深イイ利用術【ポートレート編】今こそ知りたいポテンシャルの引き出し術を大公開!

<OVF撮影の顔認識AF>
光学ファインダーでも顔認識! オートエリアAFで十分に捕捉

キットレンズのような標準ズームでスナップポートレートならお任せAFで使える

ライブビュー撮影ではもちろんのこと、ファインダー撮影でもRGBセンサーによるシーン認識機能で顔認識が可能になっているのもD850の特徴。オートエリアAF時には自動的に顔認識機能が働き、人物の顔を中心にピント合わせを行なってくれる。大口径レンズで絞り開放などのシビアなピント合わせには向かないが、キットの標準ズームなど、被写界深度を利用したスナップポートレートではお任せにしてもいいほど精度の高い認識力だ。

顔認識に対しては、ライブビューAF時のような専用のモードは設定されていないのと、顔認識しているかどうかは測距点の反応を見るしかないので、明確なオン/オフの使い分けはできない。

 

ニコンD850深イイ利用術ポートレート編
180KピクセルRGBセンサーや専用AFエンジンの採用で「顔認識力」もスゴイ!
測距点の数も大幅に向上し、D5と同じ高精度153点AFシステムもさることながら、色情報を得る180KピクセルRGBセンサー、それを解析してAFに指令を与える専用のAFエンジンが搭載され、非常に精度の高いAFだ。

 

ニコンD850深イイ利用術ポートレート編
AFエリアモード「顔認識AF」
光学ファインダーで顔認識AFを効かせるには、ライブビューモードのように専用モードはなく、AFモードをオートエリアAFにすればOK。さらにAF-Cで使えば、顔を追いかけてAFで追従してくれる。

 

ニコンD850深イイ利用術ポートレート編
ラフに動きながら撮るのにピッタリの「顔認識AF」
105ミリF1.4で撮影したが、さすがに絞り開放での追従は難しそうなので、F4に絞って撮影。いっしょに動きながら撮影してみた。オートエリアAFでは面白いように顔付近の測距点がまとわりつき、追ってくれているのがわかる。

 

<4K切り出し>
切り出しでも約830万画素の高画質の写真をゲットできる

カメラを意識しないように動画で撮っておいて、切り出して高画質かつ自然なシーンに仕上げるのもイイ

D850では4Kでの動画撮影ができるようになっているが、再生時にその動画内から1枚を切り出すこともカメラ内操作で可能になっている。ちなみに4Kからの切り出しでは、3840×2160ピクセルで、約830万画素となり、A4サイズにプリントしても約260dpiと十分な画質でプリントできる。

切り出し操作は、ニコン一眼レフでこの機能初搭載となったD500に比べるとかなり簡略化され、簡単になっているのも特徴。再生時には拡大してのピント確認などはできないので、保存後によく確認する必要がある。また、動画のデータはかなり大きくなるので、その点は注意したい。

 

ニコンD850深イイ利用術ポートレート編
動画編集でフレーム保存すればOK
操作は簡単、動画を再生しながらいいところで一時停止し、前後のコマを確認。よければiボタンを押せば上の表示になるので、[表示中のフレームを保存]にしてOKを押せば終了。

 

ニコンD850深イイ利用術ポートレート編
4K切り出しで約830万画素の写真が得られる
4K動画から切り出したカット。パッと見、横長のアスペクト比に気が付かなかったら、普通に撮ったカットと見分けが付かない。顔認識AFで撮影したが、ピントもバッチリだ。
ニコン D850 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR F2.8 1/200秒 +1補正 ISO72 WB:オート

 

 

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