機材レポート

24-200mmズーム搭載のソニーRX100 VIを実写!

初代と2代目は28〜100ミリ相当、3代目以降は24〜70ミリと標準ズームを搭載し、携行性と利便性、画質がいいバランスで融合していたRX100シリーズ。そこに6代目は24〜200ミリ相当と一気に望遠側を伸ばしてきた。先代に比べて明るさは広角側、望遠側とも1.5段分落ちたものの、電源オフ時のサイズは厚さが1.8ミリ増えただけと、ほとんど変わっていないことに驚いた。

 

Cyber-shot RX100 VI

 

実際に使ってみると、AFの高速化をアピールしているだけあって、気持ちよくスナップが楽しめた。電動ズームは非常に高速、かつレバー操作では狙った位置で止めることができる。何より200ミリ相当までカバーできることは、あらゆる場面でメリットになるだろう。

 

Cyber-shot RX100 VI

 

近距離や望遠では十分なボケ

ボケにこだわるなら併売されている前モデルを選ぶのもアリだが、VIでも決してボケないわけではない。思ったより被写界深度は浅いし、近距離や望遠では十分なボケも得られる。

Cyber-shot RX100 VI作例(C)鹿野貴司
▲ソニー Cyber-shot RX100 VI(24mm相当) 絞り優先オート F2.8 1/100秒 ISO125 WB:オート

 

すみずみまでシャープでクリアな画質

1インチセンサーは画質も良好。普段使っている「α7 III」と比べると、高感度ではディテールに差が出るが、ISO400まではほとんど遜色がない。むしろレンズ固定式ゆえ、すみずみまでシャープでクリアだ。

Cyber-shot RX100 VI作例(C)鹿野貴司
▲ソニー Cyber-shot RX100 VI(80mm相当) 絞り優先オート F4 1/640秒 ISO125

 

夜でも手持ちで撮影できる

光学式手ブレ補正を搭載。ホールディング性もいいので、夜でも低感度のまま手持ちで撮影できる。

Cyber-shot RX100 VI作例(C)鹿野貴司
▲ソニー Cyber-shot RX100 VI(50mm相当) プログラムオート F4 1/6秒 ISO200

 

ファインダーで電源オン/オフ

EVFはカールツァイスのT*コーティングが施された235万ドットの有機ELを採用。側面のレバーでポップアップすると電源オン、押し込んで格納すると電源オフにもできるという点も便利だ。

Cyber-shot RX100 VI

 

ミニ三脚にもなる別売りのシューティンググリップで快適動画撮影

II以降のRX100シリーズやRX0などに対応するシューティンググリップ「VCT-SGR1」(8月下旬発売予定)。シャッター、動画の録画/停止、ズームのボタンを備える。動画撮影が快適になるほか、ミニ三脚としても使える。

 VCT-SGR1

 VCT-SGR1

 

■ソニー Cyber-shot RX100 VI
2018年6月22日発売
オープン価格(ソニーストア直販価格:税別 138,880円)
[撮像素子]有効約2010万画素 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー [レンズ]光学8倍ズーム ZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ(35mm判換算 24〜200mm相当/F2.8〜4.5) [ISO感度]ISO 125〜12800(拡張ISO 80/100) [AFシステム]ファストハイブリッドAF(315点像面位相差AF/25点コントラストAF) [ファインダー]0.39型 2,359,296ドット 電子式ビューファインダー(有機EL) [画像モニター]3.0型 921,600ドット TFT液晶モニター [サイズ(幅×高さ×奥行き)]101.6×58.1×42.8mm(CIPA準拠) [質量]約274g(本体のみ)/約301g(バッテリー、メモリーカードを含む)

■ソニー シューティンググリップ VCT-SGR1
2018年8月下旬発売予定
希望小売価格10,000円(税別)
[サイズ(幅×高さ×奥行き)]グリップ 約36.1×108.3×30.0mm / 三脚 約105.7×82.5×92.2mm [質量]91g [インターフェース]マルチUSB端子 [最大負荷]1kg [付属品]ケーブルクランパー、ハンドストラップ、ポーチ [対応カメラ]RX0 / RX100M2 / RX100M3 / RX100M4 / RX100M5 / RX100M6 / HX90V / HX60V / WX500

 

 

〈写真・解説〉鹿野貴司