機材レポート

ライカトリプルカメラ+1/1.7型センサーの実力検証、ファーウェイ「HUAWEI P20 Pro」実写レビュー

■シーンや被写体を自動認識するAI機能

撮影機能としては、AIによる被写体の認識機能が面白い。これは「ポートレート」や「花」「フード」「夜景」「文字」といった19種類の被写体をカメラが判別し、その被写体に応じて各種の設定を自動的に最適化してくれる機能だ。例えば「花」なら色彩がいっそう際立つように彩度が強調され、「文字」なら読みやすくなるようにメリハリ感が高められる。

 

HUAWEI P20 Pro▲「犬」を認識。認識すると、それを示すアイコンと文字が画面上に表示される。不要の場合はオフにすることも可能だ。

 

HUAWEI P20 Pro▲「フード」を認識。より鮮やかで見栄えのする色合いになった。

 

HUAWEI P20 Pro▲「花」を認識。彩度がアップし、色彩感がいっそう際立った。

 

HUAWEI P20 Pro▲「日の出/日の入り」を認識。濃厚な夕焼け空に仕上げることができた。

 

トリプルカメラを生かした機能としては、ポートレートモードやアパーチャモードにも注目したい。ポートレートモードは、カメラが人物の顔を認識したうえで、背景にぼかしを加えて人物のみを引き立たせる機能だ。

 

HUAWEI P20 Pro作例▲ポートレートモードで撮影。輪郭に沿って人物と背景が分離され、背景のみにぼかし効果が加わることで、立体感のある写真となった。

 

ポートレートモードでは、こうした背景ぼかし効果に加え、人肌を滑らかに表現するビューティ(美肌)効果や、光を当てたように写真を補正するライティング効果も適用できる。いずれの効果もリアルタイムで画面に反映するので、補正状態を目で確認しながら撮影できる点も便利といえる。

一方アパーチャモードは、絞り値を変更するような感覚でボケの度合いを調整したり、ピント位置を撮影後に変更したりできるモードのこと。ポートレートモードとは違って、人物に限らず、静物や風景に背景ぼかしの効果を加えることも可能だ。

 

HUAWEI P20 Pro▲アパーチャモードの操作画面。撮影後、絞りのスライダーを動かしてボケ量を調整することができる。

 

HUAWEI P20 Pro▲アパーチャモードでは、再生時に画面上をタップすることで、ピント位置を後から変更もできる。

 

  1. 1
  2. 2
  3. 3