ボクがコンパクトデジカメに求める条件はいくつかある。その中でも「携帯性の良さ」と「タフネス性能」は、特に重要視するポイント。ええ、これらはレンズ交換式デジカメには難しい“コンデジならではの2大条件”だからねぇ~。その2つの条件を満たす『ソニー サイバーショットDSC-TX5』は、発表当時から気になっていたモデルなのだな(※3月の当ブログを参照してネ)。
現在、このDSC-TX5を含めて、裏面照射型CMOSセンサー「Exmore R」を搭載するモデルが数種類ラインナップされている。…といっても、初搭載モデルのDSC-WX1がラインナップから外れたから、あとは「DSC-TX7」と「DSC-HX5V」の2モデルになるけど。ちなみに、これら3モデルに共通しているのは、動く人物などが考慮される進化したスイングパノラマ、最大画素数(10M)での「10枚/秒」の高速連写機能、よりノイズが抑えられる「手持ち夜景モード」の搭載…といった点などである。
だが、この3つの「Exmore R」搭載モデルをよ~く見比べてみると、いろんな共通点や違いがあって興味深い。まず、ボディ構造(スライド式のレンズバリアを採用)や搭載レンズの画角や倍率(25~100ミリ相当の光学4倍ズーム)、それにタッチパネル方式の採用に関しては、TX5とTX7が共通している。
そして、AVCHDフルハイビジョン動画撮影機能の搭載に関しては、TX7とHX5Vが共通している。まあ、このAVCHDフルハイ動画に関しては、25~250ミリ相当の光学10倍ズームやアクティブモード(ビデオ撮影時の手ブレを抑える)を搭載するHX5Vの方が、より魅力的に感じられるけどね。
…あと、一般的には地味かもしれないけど、ボク個人としては“マクロ機能の違い”も興味深い。HX5Vは広角端で「約5㌢」までしか寄れないけど、TX5とTX7は広角端で「約1㌢」まで寄れる。実は、この2モデルには「拡大鏡モード」が搭載されている。通常モードだと「約8㌢」までしか寄れないけど、拡大鏡モードに切り換えると「約1㌢~20㌢」の距離にピントが合わせられるのヨ。言うまでもなく、5㌢と1㌢とでは“被写体への肉薄感”が大きく変わってくる。
ということで、アジサイが咲き誇っていた多摩川沿いの「多摩川台公園」に行き(※最寄り駅は、東急東横線と東急多摩川線の多摩川駅)、TX5の拡大鏡モードを駆使して、本格的なマクロ撮影を楽しんでみましたー!
左の写真は、通常モードの最短撮影距離(約8㌢)近くで撮影したもの。そして右の写真は、拡大鏡モードの最短撮影距離(約1㌢)近くで撮影したもの。ぜ~んぜん違うでしょ!
レンズ先端から「約1㌢」ともなると、被写体にカメラ本体や持つ手の影が写り込むケースが多くなる。ここでは、太陽位置(角度)に注意しながら、できるだけ影が写り込まないアングルから撮影した。
◆ソニー サイバーショットDSC-TX5 25ミリ相当で撮影 プログラムオート(拡大鏡モード) F4.5 1/250秒 WBオート ISO125
アジサイの葉の裏に、何やら黄色い小さな虫がいた。こういう被写体って「拡大鏡モード」のような機能でないと、あまり撮ろうと思わないよネ。
◆ソニー サイバーショットDSC-TX5 25ミリ相当で撮影 プログラムオート(拡大鏡モード) F3.5 1/125秒 WBオート ISO125
もちろん、通常の間合い(撮影距離)でも、アジサイの群生をいろいろ撮影したヨ。
◆ソニー サイバーショットDSC-TX5 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F3.5 1/200秒 -0.7補正 WBオート ISO125