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オリンパス「45mm F1.2 PRO」のこだわりのボケとシャープな描写でポートレート撮影がもっと楽しくなる

芳醇な写りをもたらす「豊かな描写性能」

写真レンズの描写性能を形容する言葉はいろいろあるが、この「45mm F1.2 PRO」はどうだろう? シャープさとにじみを伴った柔らかいボケ描写を両立し、逆光に強くて近接性能も高く、口径食は少なく、色収差もよく補正されていてボケに色が付かない……。とても一言では表せないため、思い付いた言葉が「豊かな描写性能」。これ以上の言葉は考えても出てこない。

ここに加わるのが「OM-D E-M1 Mark II」の魅力。45mmでも手持ちで1秒というスローシャッターで撮影できる強力なボディー内5軸手ぶれ補正。また撮影時のホールディングは単焦点レンズ故にフォーカスリングを持つことになるが、このリングの前後操作で即AFとMFの切り替えができる使い勝手の良さも光る。

ミラーレス機ならではの広いAFエリアと高速AFによる小気味良い快適な撮影。瞳優先AFによって確実な構図の中にピタリとフォーカスが得られるのもありがたい。

これまでマイクロフォーサーズ機でいろいろ撮影してきて最近気付いたメリットがある。それがアスペクト比。デジタル一眼で撮影した写真の鑑賞方法はいろいろあるが、究極はプリント。アスペクト比が3対2のカメラよりも4対3のマイクロフォーサーズ機のほうが、プリントするときのトリミングの自由度が、より高い。

「45mm F1.2 PRO」をはじめとする “F1.2 PRO” シリーズと「OM-D E-M1 Mark II」は、まさにポートレート撮影に最強の組み合わせである。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II+M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO

 

逆光にも強いクリアな描写で、光を感じるポートレートもキレイ!

晴れた日のポートレートは髪の毛が輝く逆光で撮影することが多い。太陽の位置によってはゴーストやフレアに悩まされるが、そんなシーンでもこのレンズは心強い。締まりのあるシャドー部からレンズの抜けの良さがわかる。

M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO × 馬場信幸
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO 絞り優先AE F1.2 1/1000秒 -0.3 補正 ISO64 WB:晴天

M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO × 馬場信幸
■逆光でもクリアな描写を実現した Z Coating Nano
光がガラスに入射するときに起きる反射は屈折率の差が大きいほど大きい。そこでレンズコーティングの表面に空気に近い屈折率の層をナノサイズの粒子で作り、反射光を減らし、逆光性能をより高めたコーティング技術。

 

にじむボケは絞りが開放のときに最高に発揮される

この写真はF1.2の開放で、髪の毛と衣装の手前部分にフォーカスを合わせたもの。そこでネックレスは後方微~小ボケになり、にじむようにぼけている。後ボケの柔らかさを含め、ここに「45mm F1.2 PRO」のボケ描写の良さが現れている。

M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO × 馬場信幸
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO 絞り優先AE F1.2 1/2500秒 -1補正 ISO64 WB:オート

M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO × 馬場信幸
オリンパスの“F1.2 PRO”シリーズは球面収差をほぼゼロにしたうえで開放付近の光線のみ後ボケがにじむように独特の補正をしている。したがってそのにじみは開放で最高に発揮され、少し絞るだけでそのにじみは減少していく。

 

ポートレートのAF撮影で欠かせない瞳優先AF

AFによるポートレート撮影では測距点を目の位置にセットするのが原則だが、これが構図でミスを犯すことにもなる。このようなときに瞳優先AFは重宝する。構図を決め、シャッターボタンを半押しすると手前側の目にフォーカスを合わせてくれるが、右目左目を指定することも可能。

M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO × 馬場信幸
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO 絞り優先AE F1.2 1/800 秒 -0.7補正 ISO64 WB:オート

M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO × 馬場信幸
■複数の設定画面から素早く設定できる瞳優先AF
瞳優先AFの設定はAFエリア選択の画面でも可能だが、上の写真のようにスーパーコンパネ画面からでも可能。そして瞳優先AFで撮影した再生画面では、その目のところに緑のマークが表示される。

M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO × 馬場信幸

 

ポートレート撮影で常に最上の結果を出してくれる名ボディと名レンズ

室内の自然光による手持ち撮影。シャープなのはもちろんフォーカスを合わせた目から後方が徐々にぼけていく様、そして画面の周辺ながら自然に柔らかくぼけている背景など、この「45mm F1.2 PRO」による撮影はすべてにおいて満足感を与えてくれる。

M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO × 馬場信幸
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO 絞り優先AE F1.2 1/20秒 ISO800 WB:3200K
 

 

〈写真・解説〉馬場信幸
〈モデル〉さわい えり(シャノワール)
〈協力〉オリンパス株式会社

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