基本セットの「EOS5D Mark II+EF24-105ミリF4L IS USM」。それ以外の交換レンズには、「EF50ミリF1.4 USM」と「EF135ミリF2L USM+エクステンダーEF1.4x II」を選択した(石舞台古墳の近くにて)。
早いもので、11月中旬の”奈良・大和路の撮影旅行”から約1ヶ月経った。ちょうど見頃だった紅葉&黄葉も、今はすっかり散ってしまっただろうな…。とか思いながら、撮影した写真をパソコン画面で観ながら、奈良の風景や空気感を懐かしんでいる今日この頃です。特に懐かしいのは、やっぱり飛鳥(明日香村)の風景だね。ここは約30年前から定期的に通っている、ボクの”ライフワークの地”だから。
歴史と古代ロマンを感じさせてくれる数々の遺跡や古刹などが点在する飛鳥。ボクがはじめてこの地を訪れたのは、今から30年近く前の”写真専門学校1年の夏”のこと。当時の撮影機材は、オリンパスOM-2Nで、交換レンズは、ズイコーの24ミリF2.8、35ミリF2、100ミリF2.8…だったかな? 使用フィルムは、コダックのプラスXとトライX、だったと思う。
それから年月が経ち、使用フィルムはモノクロからカラーリバーサルになり、10年近く前からはデジタルになっている。今回のメイン機材には『キヤノン EOS5D Mark II』を選んだけど、そういえば初めて飛鳥で使ったデジタル一眼レフもキヤノンだったなぁ(610万画素機のEOS D60)。
高松塚古墳、石舞台古墳、鬼の俎板・雪隠、猿石、亀石、酒船石。飛鳥寺、橘寺、岡寺、飛鳥坐神社、甘樫丘。…などなど、ここ飛鳥には、有名な遺跡や謎の石像物、歴史的な古刹などが数多くある。だが、ボクが魅力を感じるのは、そういった名所や旧跡ではなく、どこにでもありそうな(でも、実はかなり貴重な)のどかな田園風景なのだ。その田園風景や素朴な集落の佇まいが変わらない限り、これからもボクはこの地を訪れ続けるだろう。
飛鳥北部に位置する、桜井へ続く幹線道路。その道路沿いの休憩所にあった、案内図が刻まれた石盤。こういったモノにも、何となく”歴史”が感じられる。遠方に見える小高い丘(中央)が甘樫丘。
◆キヤノン EOS5D Mark II EF24-105ミリF4L IS USM(24ミリで撮影) 絞り優先オート F16 1/80秒 -1補正 WB太陽光 ISO100 5616×3744ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
甘樫丘の駐車場。その駐車場脇のイチョウ並木が、ちょうど見頃をむかえていた。背後に見える木立が甘樫丘の麓(ふもと)。その左にチラッと見える山並もイイ感じ。
◆キヤノン EOS5D Mark II EF24-105ミリF4L IS USM(24ミリで撮影) 絞り優先オート F16 1/30秒 +0.7補正 WB太陽光 ISO100 3744×5616ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
甘樫丘の頂上から東方向を見下ろすと、そこには飛鳥の集落が…。これまでに何度も見たし撮影してきた風景だが、手前の木立の高さ(成長)に”約30年の年月”の長さがうかがえる!?
◆キヤノン EOS5D Mark II EF135ミリF2L USM+エクステンダーEF1.4x II(189ミリ) 絞り優先オート F11 1/200秒 WB太陽光 ISO200 5616×3744ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
原っぱの一角に、復元された礎石が残る川原寺跡。その脇にあった小さな柿の木。抜けるような青空を背景に、たわわに実る柿が美しく(おいしそうに・笑)見えた。
◆キヤノン EOS5D Mark II EF24-105ミリF4L IS USM(28ミリで撮影) 絞り優先オート F11 1/200秒 -0.3補正 WB太陽光 ISO100 5616×3744ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
藤原鎌足誕生伝承地から、農地脇の遊歩道を通って「奈良県立万葉文化館」を目指して歩く。その途中で見かけた歌碑。横にある色づいた植え込みや背後の田園風景が”のどかな秋”を感じさせてくれる。
◆キヤノン EOS5D Mark II EF24-105ミリF4L IS USM(24ミリで撮影) 絞り優先オート F11 1/100秒 -0.7補正 WB太陽光 ISO200 5616×3744ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
「奈良県立万葉文化館」の敷地内では、鮮やかな紅葉が見られた。その燃えるような色を背景に、ススキの穂を撮影してみた。
◆キヤノン EOS5D Mark II EF135ミリF2L USM+エクステンダーEF1.4x II(189ミリ) 絞り優先オート F3.5 1/320秒 WB太陽光 ISO400 5616×3744ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
飛鳥駅(近鉄吉野線)前のロータリーから幹線道路に出る…際に渡る小さな橋。そこには、天の四方を司る「四神」の姿がある。これはその中の「青竜」のレリーフ。赤みを帯びた夕日を浴びて、とても印象的に見えた。顔がちょっとコワイ(笑)。
◆キヤノン EOS5D Mark II EF24-105ミリF4L IS USM(24ミリで撮影) 絞り優先オート F16 1/60秒 -0.3補正 WB太陽光 ISO100 3744×5616ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
あたりが暗くなり、飛鳥駅に戻る途中に見かけた光景。人形のような藁が置かれた田んぼ。うっすらと残照を浴びる住宅。そして、夕空にぽっかり浮かぶ”おぼろ月”。
◆キヤノン EOS5D Mark II EF24-105ミリF4L IS USM(24ミリで撮影) 絞り優先オート F11 13秒 -1補正 WBくもり ISO100 三脚 3744×5616ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)