レンジファインダースタイルのボディにGフォーマットセンサーを搭載した中判デジタルカメラ「GFX 50R」が富士フイルムから登場。5140万画素の高精細画質で手軽にスナップ撮影が楽しめるカメラだ。外観に着目した前編に続いて、今回は画質と操作性を中心にレポートする。
FUJIFILM GFX 50R 実写レポート
- 外観編
- 画質&操作性編
フルサイズ比1.7倍の大型センサーを、スナップに最適な小型ボディに搭載
35mmフルサイズの約1.7倍の面積を持つ「Gフォーマット」の5140万画素CMOSセンサーは、さすがに高精細だ。拡大しても細かい部分まではっきり解像し、ハイライトからシャドーまでの階調も豊か。高い機動力を生かしてスナップやポートレート、山岳写真に最適だ。中判だから味わえる超高画質の世界が軽快に楽しめる。
■大型センサーの豊かな階調と高精細な画質が魅力
噴水の水しぶきが驚くほどシャープに描写されている。背景のビルや木々の解像力も非常に高い。中判デジタルならではの世界だ。噴水のハイライトを見ると、階調が豊かなのもわかる。
富士フイルム GFX 50R GF63mmF2.8 R WR 絞り優先AE F8 1/550秒 ISO200 WB:オート
■ダイヤルで直感的に操作できる
基本的な操作はダイヤルによるアナログ操作。主要ダイヤルはアルミ削り出しを採用し、高い質感とともにクリック感も適度で扱いやすい。いかにもカメラらしい操作性が魅力だ。
■素早く操作できる4方向フリックに対応
液晶モニターをスマホのように上下左右にフリックすると、WB、フィルムシミュレーション、電子水準器、ヒストグラムが呼び出せる。スピーディーに操作できてとても便利だ。
■フォーカスレバーでピント位置が自由自在
Xシリーズと同様にフォーカスレバーを持ち、親指一本で測距点の移動や、設定時のスクロール、選択や決定などが行なえる。小さなレバーだが使いやすく、スムーズな設定が可能だ。
■アクロスモードで高品位なアート作品が楽しめる
本格的なモノクロ写真が楽しめるアクロスモード。しかも中判デジタルらしい滑らかな階調が得られる。デジタルによるファインアートを意識した作品にも向いているカメラだ。
富士フイルム GFX 50R GF63mmF2.8 R WR 絞り優先AE F2.8 1/150秒 ISO200 WB:オート
■FUJIFILM GFX 50R
2018年11月29日発売
オープン価格(フジフイルムモール直販価格:税込 609,660円)
[有効画素数]約5140万画素 [撮像素子]43.8×32.9mm(FUJIFILM G Format)ベイヤ―CMOSセンサー [マウント]FUJIFILM Gマウント [ISO感度]ISO 100~12800(拡張 ISO 50/25600/51200/102400) [ファインダー]0.5型 約369万ドット 有機ELファインダー [画像モニター]3.2型 タッチパネル式TFTカラー液晶モニター(2軸チルト式) [記録媒体]SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I・UHS-II対応) [サイズ(幅×高さ×奥行き)]160.7×96.5×66.4mm(最薄部 46.0mm) [質量]約775g(バッテリー、メモリーカードを含む)
〈写真・解説〉藤井智弘
前編では外観を中心に「GFX 50S」との比較も含めて解説!
※本レポートはベータ機を使用しています。