オーバースペックに思えるほどの高性能モニター
モニターは4K有機EL、アスペクト比が21:9とシネマサイズを意識した横長のものになっている。その色域はBT.2020と極めて広く、マスターモニター同等。一般的には、かなりオーバースペックだが、ハリウッドなどのプロの現場での連携なども視野に入れたスペックで開発されているようだ。
ちなみにBT.2020は、写真撮影で広色域を得る際に設定できるAdobeRGBよりもさらに広い色域、あくまでも現在は動画用の色空間となる。上は後述の
横長、あるいは縦長なので、2画面などマルチ表示はもちろん、絵柄の表示エリアと操作エリアを分けるなど、様々な使い方が考えられる。
シネアルタとXperia 1
Xperia 1は“見る”だけでなく“撮る”ほうでも映画を意識している。標準搭載されている、シネアルタによる「Cinema Pro(シネマプロ)」というアプリでは、シネアルタのカメラ「VENICE」譲りのLook(プリセット色相)設定を利用して本格的な動画撮影をすることができるのだ。
シネマプロでのLookの操作、及び3つのレンズによる画角の変化は、次の動画を参照願いたい。
【まとめ】αのワイヤレスモニターとしての活用も視野に入る!?
印象としては、単なるハイエンド機というよりは、さらに上を目指したスペックに感じた。カメラもそうだが、特に気になったのはモニタースペックの凄さで、ここまでいろいろできて使い勝手がいいとαのワイヤレスモニターとしての活用も視野に入れてもよさそうだ。
カメラに関しては、瞳AFは被写界深度からいってもなかなかその機能を生かし切ることは難しいかもしれない。スムーズに左右の切り替えが効かないのは逆にややじれったくもあり、現状では、バストアップレベルの寄りでは顔認識のままでも十分にも思えた。
ほかには、今回はまだ見ることができなかったポートレートのボケ機能がどのくらい自然に仕上がるのか、これが今後気になる部分だ。