実際に撮影してみた――瞳AFやテザー撮影を体験
実際にα7R IVで撮影してみると、サクサク撮れるという印象で、画素数を考えれば画像処理エンジンやAF性能なども相応にレベルアップしているようだ。6000万画素オーバーの撮影をしているという感じはないだけに、メディア容量には気をつけなくてはいけないかもしれない。
またAFの合焦速度も速く、会場での試用では途中で被写体を見失うこともなかった。リアルタイムトラッキング恐るべし、だ。この画素数で瞳AFでピント合わせができるというのは、かなり凄いと感じた。
会場では、デスクトップアプリケーション「Imaging Edge」によるワイヤレスでのテザー撮影も体験することができた。「Imaging Edge」はバージョン1.2から2.0にバージョンアップされ、α7R IVのワイヤレス撮影に対応する。設定はカメラ側でネットワークをPCリモート機能から行う。
縦位置グリップやノイキャンできるマイクも登場
α7R IVと同時に発表されたオプションにも注目したい。
縦位置グリップ「 VG-C4EM」(9月6日発売)も基本的な操作感は本体と同様に使えるように各種ボタン、ダイヤル類の調整が施されているとのこと。持った感じでは、背面の突起が縦位置グリップのほうがやや浅いかなという印象があったものの、ホールド感はしっかりしていて操作性に問題はない。
α7R IVでは、画素加算なしで4K記録が可能になるなど、動画撮影機能も強化されている。本体機能ばかりが注目されがちだが、この動画機能の強化とあわせて、マイクの新製品「ショットガンマイクロフォンECM B-1M」も登場した。
これは防振機構を搭載した、完全デジタルによる音声記録が可能なマイクで、指向性の選択やノイズキャンセルの機能も備える。実際にマイクで拾った音を聞いてみると、違いがはっきりとわかった。アナログに変換して出力すれば、従来のカメラでも使用することはできる。
発売までまだ間があるが、すでに各地のショールームで先行展示が始まっているようだ。気になっている人は実機を手にして確かめてみるといいだろう。