「ニコン 1 V1」+標準ズーム「1ニッコールVR10-30ミリF3.5-5.6」。
少し前、デジキャパ!の特集で『ニコン 1 V1』を使う機会があったので、プライベートでも少し使わせてもらった。
うーん、まず意表を突かれたね、あのボディデザインには(笑)。もっと正直に言えば、あまり好みのデザインじゃないんだよなぁ、個人的には。
ただ、実際に使ってみると、割と早い段階から、デザインに関しては気にならなくなった(見慣れたのかも?)
それよりも、機敏な作動で小気味よく撮れる“サクサク感”に好印象を覚えた。まあ、レンズ交換式のカメラなら、ある程度はサクサク撮れて当然なんだけど、このカメラのレリーズ時の感触と作動音は、かなり上質なんだよね。
「ニコン 1 V1」の場合、静止画撮影モードで、背面のファインダー右の「F」ボタンを押すと、シャッターの方式を切り替えることができる。メカニカルシャッターと、エレクトロニックシャッターと、エレクトロニック(Hi)。この3種類の中から選ぶのである。
…で、ボクが感心したのは「メカニカルシャッター」。いやぁ、この感触と音の上質さは、各社のミラーレス一眼(※ニコン1 V1は「レンズ交換式アドバンストカメラ」と呼ばれてるけど)の中でも「ナンバーワン!」じゃないかな、ボクの知る限りでは。
また、エレクトロニックシャッターを選択した時の“ほぼ無音”になる静かさもイイねぇ(※セットアップメニューで「音の設定」を鳴らさないように設定した場合)。これは静粛性が求められる撮影には有難い。
それと、HD動画のクォリティの高さも魅力的だし、その動画撮影中にさり気なく(動画に影響を与えずに)静止画が最大20コマ撮影できるのもポイント高い。しかも、動画撮影中の静止画としては、かなりハイレベルな画質なんだよねー(※アスペクト比は16:9、3840×2160ピクセル)。
まあ、センサーサイズが「13.2×8.8mm」と小さめな割には、ボディのサイズや重さが気になるところだけど、交換レンズのコンパクトさ&軽量さには感心する。標準ズーム「1ニッコールVR10-30ミリF3.5-5.6」、望遠ズーム「1ニッコールVR30-110ミリF3.8-5.6」、広角単焦点「1ニッコール10ミリF2.8」。いずれも小さくて軽いレンズなんだけど、特に望遠ズームが印象的。このセット(ボディ+レンズ3本)なら、旅のお供とかにも良さそうだよ。
◆ニコン 1 V1 1ニッコールVR10-30ミリF3.5-5.6(13.6ミリで撮影) ※HD動画撮影中に撮影 F5.6 1/100秒 WBオート ISO200
◆ニコン 1 V1 1ニッコールVR10ミリF2.8 プログラムオート F2.8 1/60秒 WBオート ISO220
◆ニコン 1 V1 1ニッコールVR30-110ミリF3.8-5.6(93.5ミリで撮影) プログラムオート F5.3 1/30秒 WBオート ISO400
◆ニコン 1 V1 1ニッコールVR10ミリF2.8 プログラムオート F2.8 1/40秒 WBオート ISO400
左から…「1ニッコールVR30-110ミリF3.8-5.6」「1ニッコールVR10-30ミリF3.5-5.6」。そして「ニコン 1 V1」+「1ニッコール10ミリF2.8」。