カメラバッグは高級タイプから普及タイプまで無数にあるが、そのなかでもコスパと機能性の高さで人気となっているのが、ケンコー・トキナーの「aosta」ブランドのカメラバッグだ。このたび、このaostaと人気動画クリエーターのジェットダイスケ氏がコラボレーション。氏がミラーレスカメラを使用、持ち歩くなかで必要と感じた機能を詰め込んだ実用的なカメラバッグ、名付けて「#例のカメラバッグ」が誕生した。本稿では、記者会見の様子と実際に触ってみた印象などをお伝えする。
▲「#例のカメラバッグ」は、クイックアジャストベルトの付いた、いわゆるスリングバッグの形態。外開きのフラップやポケットの配置など、随所にジェットダイスケ氏のこだわりが感じられる製品だ。価格は1万4850円(税込)
“荷物を減らすためのサイン”を出してくれるバッグ
先日行われた記者会見では、ジェットダイスケ氏とケンコー・トキナーでカメラバッグの製作・設計を担当している、柄沢裕二氏が登壇し、2人の掛け合いのようなかたちで進行。新製品の特徴などが丁寧に解説された。製品の正式名称は「aosta JETDAISUKE MODEL PHOTOWALK」と、やや長めの名称が付いているが、氏の配信動画に準じて、会見中も「#例のカメラバッグ」と呼ばれていた。
このバッグの開発は、ジェットダイスケ氏が肩関節周囲炎(五十肩)になったことがきっかけになったとのこと。重い荷物を持たないようにするために、割り切って荷物が入りすぎない大きさのバッグを目指し、「機材を入れすぎるとすごく重さを感じたり、ゴツゴツ当たったりして、少し不快に感じる」といった“荷物を減らすためのサイン”を出してくれるバッグにしたとのこと。そのため、必要以上の緩衝材を使うのは避けたという。
▲ジェットダイスケ氏(右)と柄沢裕二氏(左)。写真はサイドポケットに組み込まれた、ペットボトルホルダーについて解説しているシーン。ちなみに、逆サイドのポケットには、メッシュポケット付きの収納スペース(ジェットダイスケ氏によると、1型センサー採用のコンデジが入る大きさ)がある。
▲「#例のカメラバッグ」を手にするジェットダイスケ氏。実際に試作品を持って、京都や琵琶湖周辺を撮影。その使用感などをフィードバックしていったとのこと。
▲サイズ的には、70-200mm F2.8クラスのレンズ付きフルサイズミラーレスボディを入れて、テレコンがつく程度の余裕がある。
この「#例のカメラバッグ」は、
①素材に撥水・防水・防塵仕様で経年劣化にも強い熱可塑性ポリウレタン(TPU)を採用。
②メインスペースのフラップが外側に展開。
③メインスペースの仕切り板が4枚付属。仕切り板にスリットが装備され、82mm径までのレンズキャップが収納可能。
④サイドポケットを開いた状態にするとペットボトルホルダーが展開。
⑤スマホなどが入るメインポケットに加え、レンズクロスなどが入るななめポケットを装備
などの特徴を持ち、YKK製のファスナー(リバースファスナー)やDuraflex製のバックルを採用するなど、材質面でもこだわった仕様になっている。
全体としては、比較的軽量で小型のミラーレスカメラに割り切った仕様。内装素材などはやや薄めのため軽量で柔らかいが、身体に当たる裏側は厚手のウレタン素材となっており、身体に馴染みやすく負担が少ないと感じた。
容量としては、ボディ+小型~中型レンズ3本、あるいはレンズのみ4本を収納可能といった設計のようだ。確かに普段カメラを持ち歩くなら、レンズは最大でも3本程度と思われるので、そうした使い方なら十分以上の容量といえる。ジェットダイスケ氏も「運搬用ではなく行動用」のバッグを目指したそう。実際、3~4日分の荷物の入る小型の旅行バッグと「#例のバッグ」の試作品を組み合わせて、荷物を入れ替えながら使ってみたところ「目論見どおり(笑)、凄くよかった!!」とのこと。「私のように写真を撮る&スマホでSNSなどにアップといった使い方に割り切ることで、フットワークが軽快になった」という。
▲サイズは350×170×160mmで重さは540g。側面から見ると三角形のおにぎりのような形状をしていて、身体に馴染むようになっている。
▲サイドポケット内のペットボトルホルダーには、ジェットダイスケ氏のサインが刻印されている。
▲メインポケットはスマホなどが入る大きさを確保。
▲メインポケット表面に配された“ななめポケット”。レンズクロスなどを入れることを想定している。バッグ前面のデザイン上のアクセントにもなっている。
▲指がかりのよいファスナー引手。指で素早く開閉できる。
▲ジェットダイスケ氏のアイコン入りクロスが付属。“ななめポケット”に入れて持ち歩くにもちょうどいいという。
aosta JETDAISUKE MODEL PHOTOWALKは、ジェットダイスケ氏とのコラボモデルということで、氏のファンの方はもちろんだが、スナップ撮影や家族の記録など、日常を撮ることが多いカメラユーザーには最適なバッグではないだろうか。最近、小型軽量なミラーレスカメラの普及で、こうしたライトユースなカメラバッグが見直されて新製品も増えてきているように思うが、そうしたなかでもジェットダイスケ氏が実際に使って、改良を重ねた本モデルは、使えば使うほど良さに気づくといったタイプの製品だと感じた。
なお、本製品は販売チャネルが限られており、下記の2つのオンラインショップとケンコー・トキナー本社2階にある直営ショップのみでの取り扱いとなっている。
<取り扱いオンラインショップ>
Amazon,co,jp
https://www.amazon.co.jp/dp/B07Y49PKNZ
ケンコー・トキナー公式オンラインショップ
https://shop.kenko-tokina.co.jp/products/detail/4961607572566
<取り扱い実店舗>
ケンコー・トキナー本社2階ショップ
https://www.kenko-tokina.co.jp/service-shop/