エントリーユーザーに人気のミラーレス一眼「EOS M100」が上位モデルと同じ映像エンジンDIGIC 8を搭載し、「EOS M200」に進化。画質性能がアップしさらに使いやすくなったEOS M200のスナップ力をさっそくチェックしていこう。
キヤノン
EOS M200
参考価格(税別)/57,500円(ボディ)、72,500円(15-45mmレンズキット)、87,500円(15-45mm+22mmダブルレンズキット)、95,000円(15-45mm+55-200mmダブルズームキット)
<スペック比較>
機能満載のエントリー機でキレイな写真が楽しめる
ミラーレス一眼のエントリーモデル「EOS M200」。EOSシリーズのなかでも小型・軽量で、299gの手のひらサイズだ。2年前に発売されたEOS M100からのモデルチェンジで、EOS Kiss Mと同じDIGIC8を搭載。常用感度はM100と同じであるが、カスタム機能からISO51200相当に拡張ができるようになった。感度を変えて撮影してみると、さすがにISO25600では粗さを感じるが、ISO6400以下ではノイズ感が抑えられ、色の冴えを保っていた。
また、AFエリアの分割数が広がり、最大49から最大143に増え、測距エリアは横88パーセント×縦100パーセントに拡大された(対応するレンズ使用時)。これによって被写体を画面の端に寄せたフレーミングでもAFでピントを合わせることができる。
背面の液晶モニターは3.0型、180度チルト式。ローアングル、ハイアングルの撮影がしやすいだけではなく、モニターを前面に向ければ自撮りもできる。新たに瞳AFサーボに対応したので、人物の瞳に自動でピントが合う。
小型・軽量で持ち運びしやすく、操作はカンタン。4K動画やスマホとの連携など、充実した機能を備え、さらに手ごろな価格も実現している。エントリーモデルでありながら、たくさんの魅力が詰まったカメラである。
EOS M200の特徴
スマホ感覚のタッチ操作が使いやすい
カメラ本体に備えられたボタンの数は少なく、むしろ、さまざまな設定はタッチ操作で行う。スマホのように、画面に触れながら直感的に操作できるので初心者でも安心。
スマホ感覚で自撮りが楽しめる
液晶モニターを180度チルトできるので、スマホ感覚で画面を見ながら自撮りができる。カメラ、レンズともに軽量なので、液晶画面を見ながら片手でもラクに操作ができた。
デュアルピクセルCMOS AFの測距エリアが拡大!
対応するレンズは限られるが、AFエリアの分割数が143に増え、測距エリアは横約88パーセント×縦約100パーセントに拡大された。左右のわずかな範囲を除いて、被写体がどこにあってもAFが合う。素早く、薄暗いところでもしっかりピントを合わせてくれた。
どれくらいカバー範囲が違うかというと、次の写真の赤枠が「横約88パーセント×縦約100パーセント」時、青枠が「横約80パーセント×縦約80パーセント」時。
EOS M200の作例写真
解像感の高いクリアな描写が気持ちいい
24メガのセンサーと最新映像エンジンDIGIC 8を搭載し、エントリーモデルながら申し分のない画質性能を実現。人物の髪の毛やヨットの細部までしっかりと解像し、シャープでクリアな描写が得られる。
キヤノンEOS M200 EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM 絞り優先オート F8 1/320秒 ISO100 WB:太陽光
高感度画質を生かし、夜のスナップを楽しむ
薄暗い状況の夜のテラス席で感度を変えて撮影してみた。感度を上げるほどに高感度特有のノイズ感は増すが、ISO3200では偽色が抑えられ、コントラストもあり色もキレイだ。これなら夜のスナップも手持ちで軽快に撮影できる。
キヤノンEOS M200 EF-M22mm F2STM 絞り優先オート F2.2 1/20 秒 +1.7補正 ISO3200 WB:オート
自動で瞳にピントが合うから自撮りがカンタン
私がカメラを持って、モニターを見ながら娘と自撮り。顔を検出すると、顔に白枠が表示され、さらに目の部分にも白い枠が現れる。顔を動かしても追従し、手前側の目を優先してピントが合う。眼鏡をかけていても問題なし。
キヤノンEOS M200 EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM 絞り優先オート F5.6 1/30秒 +0.7補正 ISO6400 WB:オート
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