タムロンからソニーEマウントに対応した小型軽量の単焦点レンズシリーズが一気に3本も登場した。どれも最大撮影倍率はなんと0.5倍を実現し、ワイド感を生かした構図から接写まで、機動力を生かした撮影が楽しめる。
20mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F050)
2020年1月ごろ発売予定
参考価格/41,800円
SPEC
●レンズ構成/9群10枚
●最短撮影距離/0.11m
●最大撮影倍率/0.5倍
●フィルター径/67mm
●絞り羽根/7枚(円形絞り)
●大きさ/外径73×全長64mm
●質量/約220g
24mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F051)
12月5日発売
参考価格/41,800円
SPEC
●レンズ構成/9群10枚
●最短撮影距離/0.12m
●最大撮影倍率/0.5倍
●フィルター径/67mm
●絞り羽根/7枚(円形絞り)
●大きさ/外径73×全長64mm
●質量/約215g
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F053)
12月5日発売 参考価格/41,800円
SPEC
●レンズ構成/8群9枚
●最短撮影距離/0.15m
●最大撮影倍率/0.5倍
●フィルター径/67mm
●絞り羽根/7枚(円形絞り)
●大きさ/外径73×全長64mm
●質量/約210g
意表を突いたコンセプトのF2.8広角単焦点トリオ
以前はズームの印象が強かったタムロンだが、ここ数年は高品位な単焦点レンズを多く発売している。しかしながらこの3本には驚いた。異なるのは20・24・35mmという焦点距離のみ。外装とサイズ、F2.8の明るさ、1:2という最大撮影倍率、そして価格、すべて一緒なのだ。今回はその中で主に35mmをα7R Ⅳで実写。スペックに無理がないぶん、よく写るだろうと思っていたが、想像をはるかに上回った。シャープさと繊細さが絶妙なバランスで両立。優しいボケ味も兼ね備えた、単焦点レンズのおいしいところを凝縮したような描写なのだ。
今回は20mmはあいにく実写できなかったが、24mmも同じ傾向。スカッと抜けがいいのは単焦点ならではだ。3本とも価格が手ごろなので「付けっぱなしのレンズ」にとてもいいと思う。
街の散策にピッタリなコンパクト単焦点
既存のズームレンズに合わせてフィルター径は67mmと、スペックの割に大きめ。しかし巧妙なデザインのせいか数値よりコンパクトに感じる。まさに散策のお供にぴったりなレンズだ。
ソニーα7R Ⅳ タムロン35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 絞り優先オート F2.8 1/3200秒 ISO100 WB:オート
被写体にグッと寄ってワイドマクロが楽しめる
3本揃って最大撮影倍率1:2、ワイドマクロの良さを存分に楽しめるというコンセプトはタムロンらしい。次の写真は35mmで、最短撮影距離の15cmに設定。マクロ時にありがちな周辺部の甘さもなく上質な写りだ。
ソニーα7R Ⅳ タムロン35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 絞り優先オート F2.8 1/3200秒 ISO100 WB:オート
キャップタイプフードが付属する
35mmは独特なフジツボ型のキャップタイプフードが付属。好みが分かれそうなデザインではあるが、遮光性はかなり高い。ちなみに20mmと24mmは花形フードが付属する。
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