機材レポート

長い道中、車窓風景でも撮るかナ…

W110909_01
「ソニー サイバーショットDSC-TX10」の後ろに見えるのは「リコー CX5」。最近では、ソニーは私用、リコーは仕事用…という使い分けをすることが多いネ。

8月末、急な用で広島に帰省した(家族で)。お盆の帰省から東京に戻ってまだ2週間も経っていなかったので、何となく変な感覚を覚える。そう、まるでお盆の帰省とつながっているような感覚なのだなー。

3日後、家族を広島に残して、ボクは単身東京に戻る。翌日に、1泊2日の地方ロケを控えているためだ。広島から東京までの所要時間は、新幹線「のぞみ」で約4時間。道中、特にやる事はない。いや、やるべき仕事は山ほどあるのだが(手元にノートPCもあるが)、今はその気力や体力がないだけ。

まず、昼食に駅弁を食べて、車窓風景をしばらくボ~ッと眺める。そして、少しうたた寝をして、目覚めに車内販売のコーヒーを買って飲む。…と、こんな風にまったり過ごしても、残り時間はまだ1時間半くらい残ってる(苦笑)。

ということで、天気も良いので、いつも携行している『ソニー サイバーショットDSC-TX10』で、流れる車窓風景を撮ることにした。

ボクは旅先や旅の途中で、この種の車窓風景を撮ることが多いが、そのほとんどを一眼レフではなく「コンパクトデジカメ」で撮る。時間をかけて相当な数を撮るため、一眼レフのシャッター&作動音だと、周囲の人に迷惑をかけるからである。

…でもなあ、フツーのコンデジだと撮影時の不満もけっこうあるんだよね。まず、フォーカスモードは基本的に“AFのみ”だから、窓ガラスまでの距離や角度、それにガラスのクリア度やレリーズのタイミングなどの影響で、狙った風景がピンボケになることがある。また、露出制御も基本的に“プログラムオートのみ”だから、光線状態や構図の変化による露出レベルのバラツキも気になってくる。

まあ、「そんな不満があるなら、高機能なリコーGRデジタルⅢでも持って帰れよ!」と、自分自身でツッコミを入れたくなるが、サイバーショットDSC-TX10のような一般的なコンパクトでも(一般的の定義は曖昧だけど)、もう少しマニュアル的な機能があってもイイと思う。たとえば、簡易的なMF機能(無限遠を含めたゾーンフォーカス)とか、継続できるAEロック機能とか。この2機能があるだけで、車窓風景やスナップ撮影などは、かなり快適になると思うけどね。

W110909_02
地元から広島市内に向かう高速バスの車窓風景。広島バスセンターの手前では、解体が進む「広島市民球場」の様子がうかがえる。寂しい光景だナァ…。
◆ソニー サイバーショットDSC-TX10 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F4.5 1/500秒 WBオート(※後からPCソフトで補正) ISO125

W110909_03
ココはどのあたりだろう? 手前に広がる青々とした水田が印象的だった。ぽっかりと浮かぶ小さな雲も可愛らしい。
◆ソニー サイバーショットDSC-TX10 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F4.5 1/500秒 WBオート(※後からPCソフトで補正) ISO125

W110909_04
鉄橋を渡る時、新幹線の高速ぶりがあらためて実感できる。まあ、どういう風に写るかはタイミング次第だが…。
◆ソニー サイバーショットDSC-TX10 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F4.5 1/500秒 WBオート ISO125