機材レポート

タムロンの小型軽量F2.8単焦点トリオ完成! 超広角接写とボケ味が楽しめる「20mm F2.8 Di III」実写レポート

タムロンのコンパクトな単焦点トリオの3本目「20mm F2.8 Di III」が登場。1/2倍まで撮れる超広角レンズが、フルサイズミラーレスの楽しさを広げてくれる。


タムロン
20mm F2.8 Di III OSD M1:2(Model F050)
希望小売価格/ 46,000円(税別)

SPEC
●レンズ構成/9群10枚
●最短撮影距離/0.11m
●最大撮影倍率/0.5倍
●フィルター径/67mm
●絞り羽根/7枚(円形絞り)
●大きさ/
最大径73×全長64mm
●質量/約220g

 

マクロ撮影も楽しめる軽量コンパクトな単焦点

魅惑のフルサイズミラーレスだが、写りと引き換えにレンズのサイズや重さに辟易している人も多いのでは。

 

そんな方に特にオススメなのが、タムロンの単焦点トリオ。24mm、35mmに続き、20mmが仲間入りした。このクラスの単焦点レンズとして特に明るくはないが、それでも一般的な大口径ズームと同じF2.8をキープ。ソニーαシリーズは大半のモデルでボディ内手ブレ補正を備え、超高感度にも強いので、かなり暗い場所でも楽しめるはずだ。220gと軽量なので、常用レンズとして使うのもいいだろう。

 

極めつけは1/2倍まで寄れるマクロ機能。切り替えなど必要なく、近づいてレンズを向ければ一気に画面いっぱい被写体が広がる。フィルター径がトリオで67mmに統一されているので、複数本での利用にも便利。価格も手ごろなので、ズームとひと味違う楽しみ方を見つけてみよう。

 

軽快なAFを実現するOSDを搭載

静音性に優れたモーターの採用で精度とAF スピードが向上。もちろん、カメラ機能の顔/ 瞳AF やダイレクトマニュアルフォーカス機構(DMF)にも対応している。

 

グッと近づき背景をぼかす

ぼかすのはあまり得意でない超広角レンズだが、開放で近づけばボケは得られる。解像は良好だが、ビルなど直線基調の被写体では歪曲がやや目立つ。カメラ側の「レンズ補正」は必ず効かせるようにしたい。

ソニーα7R IV タムロン20mm F2.8 Di III OSDM1:2 F2.8 1/250秒 + 0.7補正 ISO100 WB:太陽光

 

超広角ならではの印象的なパースペクティブ

1/2 倍の最大撮影倍率で撮影。超広角のパースペクティブ効果でピンクの鉛筆まで距離があるように見えるが、フード先端からは約10mm、レンズ先端だと27mm程度と極めて近い。接触や自分の影に注意が必要だ。

ソニーα7R IV タムロン20mm F2.8 Di III OSD M1:2 F5.6 1/125秒 ISO200 WB:カスタムセット

 

タムロンF2.8 Di III単焦点トリオ完成!

すべての製品で1/2倍までの接写機能を備え、簡易防滴構造やレンズ前面の防汚コート、円形絞りも採用。お手ごろ価格とパフォーマンスがうれしいトリオだ。


24mm F2.8 Di III OSD M1:2(Model F051)
2019年12月5日発売
希望小売価格/ 46,000円(税別)

SPEC●レンズ構成/9群10枚●最短撮影距離/0.12m●最大撮影倍率/0.5倍●フィルター径/67mm●絞り羽根/7枚(円形絞り)●大きさ/最大径73×全長64mm●質量/約215g

 


35mm F2.8 Di III OSD M1:2(Model F053)
2019年12月5日発売
希望小売価格/ 46,000円(税別)

SPEC●レンズ構成/8群9枚●最短撮影距離/0.15m●最大撮影倍率/0.5倍●フィルター径/67mm●絞り羽根/7枚(円形絞り)●大きさ/最大径73×全長64mm●質量/約210g

 

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