ドローンは日々、進化を続けている。パワービジョンからは手持ちで使える新コンセプトのドローンが登場した。
パワービジョン
PowerEgg X
参考価格/99,900円(エクスプローラー版)、146,900円(ウィザード版)
●本体重量/522g
●ドローン離陸重量/862g
●サイズ/165×100×100mm
●プロペラピッチ/427.5mm
●運用限界高度(海抜)/3000m
●最大飛行時間/30 分
●センサー/有効1200万画素 1/2.8型CMOS
●レンズ/27ミリ相当F1.8
●静止画サイズ/4000×3000ドット
●動画解像度/4K 3840×2160/60p
ドローンユーザー待望のタフな環境への対応力
新しいコンセプトのドローン「PowerEgg X」がパワービジョンから発売された。まず形が非常にユニークでパッと見は「大きなタマゴ!?」といった印象。実はプロペラ部が脱着式になっていて、外せば手持ちでも手ブレ補正が効く「ハンディジンバルカメラ」として使用できる。手持ちを考慮したドローンは初ではないだろうか。
AI技術を積極的に活用しているのも特徴。AI自動追尾機能を使えば、特定の人のみを追従し撮影することができる。人混みの中でもほかの人に惑わされずフォーカスし続けたり、視野角外に出ても再び視界に入れば自動的に再ロックしてくれたりする。
また防水アクセサリーを装着することで、防水飛行と水上離着陸が可能となる。当然雨の日でも飛行可能で、ウォータースポーツの撮影などにも使えそうだ。5級耐風性能(10m/s)も備え、風が強い日でも飛行できる。今までのドローンは雨や風に弱いという問題点があったので、かなり行動範囲が広がるだろう。実際に飛ばしてみると、静音で飛行でき、GPSを使えない室内でも非常に安定して飛行できた。
プロペラと脚を外した状態でも使用できる
ドローンモードで使用しないときは、プロペラ部を取り外し「手持ちスーパー手ブレ補正カメラ」として使用できる。スマホのマイクで録音した音声とドローンの映像を合成し、映像と音声の同期も可能になっている。(手持ちモードでも録音可能)
「ハンディジンバルカメラ」モード
手持ちで使う場合には専用リストバンドが付属しており、持ちやすい。手持ちでは最大3.5時間連続稼働する。
三脚使用も可能
三脚と接続できるアクセサリーを装着すれば、固定しての使用も可能になる。AIカメラだから画面内で動きを追尾したり、視野外に出ても再ロックしたりと便利に使える。
フロートで水に浮かせることが可能
ウィザード版を購入すれば、水面に浮くフロートが付属する。水面での撮影待機や、海上で急にバッテリーがなくなった場合などにも対応できそうだ。
雨や風でも飛ばすことができる
ウィザード版には防水カバーが付属する。かなりの雨量でも飛行可能なので、今まで見たことのない映像を撮影できそうだ。ドローン時の飛行時間は最大30分間となる。
AI機能で顔認識や追尾精度が高い
AIディープラーニング機能により、肌の色や顔の特徴が異なるさまざまな人の顔を判別できる。簡単に顔を認識でき、170度の範囲内で、面白いように追従してくれた。かなり距離が離れても追従する。
ジェスチャーで撮影
AIにより大量のジェスチャーデータを保存できるので、ジェスチャーを用いて撮影や録画、追尾などを行なうことができる。空中からの自撮りも簡単だ。
スマホをつないで操作するコントローラー
ドローンモードのときは専用コントローラーを使用する。USBでスマホと接続しアプリを起動するだけで接続可能。中央にスマホをセットする。
4K動画にも対応している
4K/60pの動画を撮影可能。FHDなら120p、HDなら240pまで対応しているので便利に使える。レンズは27mm相当F1.8のもので、静止画サイズは4000×3000となる。
写真・解説/中西 学
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