機材レポート

手ブレしやすい望遠レンズもOK!オールドレンズで遊べるオリンパス「PEN-F」

オリンパス「 PEN-F」の機能のなかでも、特に注目なのが「ボディー内5軸手ぶれ補正機構」と「レンズ情報登録」。この組み合わせによって、電子接点を持たない古いレンズ(MF時代のレンズ)でも、手ブレを抑えた描写を得ることが可能。つまり、光量に恵まれない状況や、手ブレを起こしやすい望遠系のレンズでも、安心して使えるのだ。

望遠レンズの「ズイコー 200ミリF5」も偶然見つけて買ったモノだが、その時期は割と最近である(たしか去年)。値段は5000円台だった。そういえば、このズイコー 200ミリF5や、ズイコー 135ミリF3.5あたりが、小型軽量なOMシステムを象徴する望遠レンズだったナァ……

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↑「PEN-F+ズイコー 200ミリF5」。400ミリ相当の超望遠レンズとして使える組み合わせ

マイクロフォーサーズ機の場合、標準50ミリは”100ミリ相当”の中望遠レンズに。そして、望遠200ミリは”400ミリ相当”の超望遠レンズの画角になる。ええ、さり気なく超望遠ワールドですヨ。このくらいの画角になると「ボディー内5軸手ぶれ補正機構」の効果は絶大。ええ、この機能ナシだと、手持ち撮影でファインダー(液晶モニターでもイイけど)画面は揺れまくり。そして、撮影画像は”大漁・手ブレ祭り”必至。お〜、怖い怖い。

あと、これは望遠や超望遠のレンズで顕著だけど、ボディが小型軽量なミラーレス一眼カメラだと、1/60秒〜1/250秒あたりの中速シャッター域で”メカシャッター作動時の振動ブレ”の影響(?)が出やすくなる。手ブレ補正機構自体がどんなに優秀でも、そんな振動ブレが発生したんじゃ意味ないからねぇ……。ということで、ボクがPEN-Fを使用する場合は、ドライブモードは通常のメカシャッターの「単写」ではなく、電子先幕シャッターを使用する「低振動撮影」モード(1/320秒以下の速度域で有効になる)に設定することが多い。そう、特に望遠・超望遠系のレンズを使用する際にはね。まあ、古いレンズで「低振動撮影」モードを使用すると、画質面でのデメリットもあるらしいのだが、今回の撮影では特に問題は生じなかった。

それにしても、この「ズイコー 200ミリF5」、50ミリF1.4と同様に良い写りだわー。しかも、開放のF5から十分使える!

なお、電子シャッターの「静音撮影」に設定すると、よりシャッター作動のブレを抑えることが可能。しかし、被写体や撮影条件による”動体歪み”や”露光ムラ”の危険性もあるので、使用に際してはより注意が必要になる。

……とまあ、シャッター方式の違いによって、いろいろビミョーな問題や心配事も出てくる。だけど、被写体や撮影条件に応じて選択できるのは、とてもありがたいよね。

新緑に囲まれる公園内の小さな池。400ミリ相当の超望遠画角で対岸の新緑を撮影すると……
新緑に囲まれる公園内の小さな池。400ミリ相当の超望遠画角で対岸の新緑を撮影すると……

おっ、これぞ超望遠の”引き寄せ効果”(高いズーム倍率で遠くのものを大きく撮れる効果)だっ!! 色合いや光の加減が美しい……。

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ズイコー 200ミリF5 絞り優先オート F5 1/100秒 WB:オート ISO200

 

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ズイコー 200ミリF5 絞り優先オート F8 1/500秒 WB:オート ISO200

 

ズイコー 200ミリF5 絞り優先オート F5 1/320秒 +0.3補正 WB:オート ISO200
ズイコー 200ミリF5 絞り優先オート F5 1/320秒 +0.3補正 WB:オート ISO200

 

ズイコー 200ミリF5 絞り優先オート F5 1/100秒 WB:オート ISO800
ズイコー 200ミリF5 絞り優先オート F5 1/100秒 WB:オート ISO800