機材レポート

防水性能などが向上した大口径タフネス系コンデジ『オリンパス スタイラス TG-2 Tough』≪その1≫

オリンパス スタイラス TG-2 Tough
前モデルTough TG-1よりもボディカラーが鮮烈になった『スタイラス TG-2 Tough』。「レッド」仕様も悪くないけど、今回はシブい「ブラック」仕様を借用した(後ろは、ソニー サイバーショット DSC-RX100)。

 このGW(ゴールデンウィーク)も家族で広島に帰省しているけど、例によって”いろんな仕事持ち帰り状態”の帰省になっている。といっても、前回の年末年始のような”どっぷり原稿作業”じゃなくて、内容的には撮影の方が多い(原稿作業もあるけど)。だから、年末年始よりも気分はずいぶん楽である。ちなみに、その仕事撮影に使用する機材は、メーカー借用分も含めて「ニコンD600、D7100、D7000。交換レンズ9本」という、けっこうリッチな組み合わせ。まあ、仕事用だからワクワク感はないけどね(笑)。

 一方、プライベート撮影用としては、毎度おなじみの「ソニー サイバーショット DSC-RX100」と、これもメーカーから借用している『オリンパス スタイラス TG-2 Tough』を選択。実は、昨年の夏に、他誌の仕事で「Tough TG-1」を借りて使ったのだが、デザインや剛性感、広角端F2の光学4倍ズーム、などが好印象だった。…そんな印象が残っていたので、後継モデルの「スタイラス TG-2 Tough」も使ってみたいナァと思い、メーカーから借用したのである。なお、別売の2種類のコンバーターは、残念ながら借りられなかった。

ボディのカラーリング、防水性能が12mから15mにアップ、撮影モードに絞り優先オートを追加、マクロ機能の仕様の変更、といったあたりが、前モデルTough TG-1との主な違いである。その中でも、ボクが特に惹かれたの”マクロ機能の仕様の変更”。…なんだけど、その話は次回に取っておくとして、この手のタフネス系コンデジって、手元にあると何かと便利なんだよね。水濡れやホコリを被る危険性が高い場所での撮影をはじめ、保護ケースなしでカメラバッグのサイトポケットなどに放り込むこともできる。でもって、メインのカメラ(一眼レフとか)をバッグから取り出すヒマがない時に、サッと取り出してスナップ&メモ的な撮影を快適にこなしちゃう。

そんな日常的な撮影では、ズーム広角端の開放F値が「F2」と明るいのは非常に魅力的。でも、その画角が「25ミリ相当」というのはちょっと微妙かな。風景撮影なら問題ないが、人物などのスナップ撮影だと、ちょっと広すぎるしパースのキツさも気になってくる。ただし、倍率表示が1.2(数値通りだと30ミリ相当前後)までズームしても「F2.3」くらいの明るさは確保されるから、人物撮影が前提ならチョチョイと画角調整して使うとイイかも。…そう、この原稿を書いている最中に気づいた(笑)。

作例1(C)吉森信哉
家内の妹夫婦の車で、広島駅から地元(庄原)に送ってもらう。途中の、中国縦貫道・本郷SAにて。
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F2.8 1/400秒 WBオート ISO100

作例2(C)吉森信哉
家内の実家で、夕食をごちそうになる。野菜や山菜の天ぷらなど、この季節ならではの素朴な料理がウレシイねぇ〜。
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F2 1/50秒 WBオート ISO200

作例3(C)吉森信哉
庭の草取りをする両親。穏やかな春の日…。
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F2.8 1/800秒 WBオート ISO100

作例4(C)吉森信哉
地元のバスセンターで、広島駅行の高速バスを待つ。頭上を見上げると、巣を行き来するツバメの姿があった。
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 100ミリ相当で撮影 絞り優先オート F4.9 1/160秒 WBオート ISO200

作例5(C)吉森信哉
家内と息子と一緒に、旧広島市民球場跡地で開催されている「ひろしま菓子博」へ行く。
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F8 1/640秒 WBオート ISO100

作例6(C)吉森信哉
原爆ドームの近くにある「相生橋」からの眺め。広々とした空に浮かぶ雲がイイ感じ。
◆オリンパス スタイラス TG-2 Tough 25ミリ相当で撮影 プログラムオート F8 1/500秒 +0.3補正 WBオート ISO100