AIによる自動加工能力がパワーアップした「Adobe Photoshop」
ニューラルフィルターで高度な画像加工や編集をより簡単に
「Adobe Photoshop (アドビ フォトショップ)」も最新版になった。バージョン22.0の特徴はAIによる加工能力が大きくアップしたこと。そのひとつが「ニューラルフィルター」。クラウドで動作するフィルターだ。まだベータ版ではあるが、誰でも使用できる。
「スマートポートレイト」で表情が変わる
ここではポートレートの写真を表示し、「スマートポートレイト」を選択した。なんと元画像から、笑顔や驚き、怒りの表情をはじめ、視線や髪の量、顔の向きなどが調整できる。スライダーを動かすだけで微笑んでいる表情になり、目線まで移動できるのは驚き。ただしスライダーをあまりに大きく動かすと、さすがに不自然になってしまう。“もう少し笑顔がほしい”“わずかに顔の向きを変えたい”など微調整として使うのがオススメだ。
モノクロをAIが自動でカラー化
また、ニューラルフィルターの「カラー化」はモノクロ写真をカラーにできる機能。AIが被写体を判断し、空や木々の緑などの色が再現される。昔に撮影されたモノクロ写真を、カラーにして見てみたいときなどに便利だ。空、木、水の再現はかなり優秀だが、赤系の色はまだ苦手のようだ。さらなるAIの進化に期待だ。
空を自由に置き換え
ニューラルフィルター以外では、「編集」から「空の置き換え」で空の様子を変更できる。例えば曇り空でも青空に、昼間に撮影しても夕暮れの雰囲気が再現できる。用意されている空は25種類。AIが空をしっかり認識し、劇的に変化する。自然な雰囲気に仕上げてもいいが、クリエイティブ感が溢れる表現も楽しんでみたい。