開放F1.2やF1.4といった高性能な大口径レンズは魅力的な存在。だけど高価で、さらには大きく重たいこともあって、ちょっと敷居が高い。そんなとき手が届きやすいのが「F1.8」。フルサイズミラーレス用F1.8単焦点レンズの魅力に迫る!
目次
- パナソニックLUMIXのコスパ最強F1.8単焦点
- キヤノンのコスパ最強F1.8単焦点
- ソニーのコスパ最強F1.8単焦点&ハイグレードF1.8単焦点
- ニコンのハイグレードF1.8単焦点
- シグマのハイグレードF1.8単焦点
- カールツァイスのハイグレードF1.8単焦点
- トキナーとサムヤンのコスパ最強F1.8単焦点
ソニーのコスパ最強F1.8単焦点
ソニーは、標準域前後のF1.8レンズはコスパの高いレンズが3本。特に50mmは価格が抑えられ、お手ごろな製品となっている。その一方で35mmや85mmはF1.4の画質にも負けないほどの高画質化が図られていて、選ぶときにはF1.4にはないコンパクトさを主眼に置くといいだろう。
F1.8レンズならサイズも価格も大幅ダウン!
左の「FE 85mm F1.4 GM」は外径89.5mm、全長107.5mm、約820gで、参考価格225,090円 (税込)。右の「FE 85mm F1.8」は外径78mm、全長82mm、約371gで、参考価格62,150円 (税込) 。F1.4と比べると、F1.8はぐっとコンパクトでリーズナブルだ。
■ FE 50mm F1.8
絞りで描写が変わるコスパの高い標準レンズ
絞り開放での描写は若干柔らかめで、1~2段絞ることで描写力の変化を楽しめるクラシカルな味付けのレンズ。AFモーターはDCモーターのため、音は大きめで動画撮影には向かない。
■ FE 85mm F1.8
上位レンズに迫る描写力を誇る大口径中望遠
高いシャープネス性を誇る描写。ボケ味はほんの少しニジミを感じるソフトで上質なボケ。口径食はあるが玉ボケのエッジもソフトで、輝度差の少ないシーンでは美しくぼけてくれる。
■ FE 35mm F1.8
F1.4レンズと比較して半分以下の軽量モデル
「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」の630gに対して、このF1.8の重さは半分以下の280gと軽量。最短撮影距離も22cmと使い勝手は非常にいい。
ハイグレードモデルもラインナップ
■ FE 135mm F1.8 GM
GMならではの最高レベルの画質が魅力
キレ上がるピント面の解像感は見事。ボケはニジミのないナチュラルタイプで、絞り開放では被写界深度はかなり浅い。雑多な背景を柔らかな印象にしてくれる。
■ FE 20mm F1.8 GM
使い勝手がいいコンパクトな超広角
非常にコンパクトなデザイン。ハイグレードなGタイプで高画質なのはもちろん、絞りリングが搭載され使い勝手もいい。
■ Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
ゾナータイプの構成でシャープに描く
ツァイスブランドのソニー純正55mm。ダブルガウスタイプの「FE 50mm F1.8」とは異なり、非対称のゾナータイプ。開放画質は断然こちらが上。
次回はニコンのF1.8単焦点レンズを作例とともに紹介します。
※参考価格は記事執筆時点の量販店価格です。