シグマ 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports
ピントが合った部分は高い解像性能
多摩動物公園のチーター。チーターの放牧場は広いので、チーターが手前に来たときがシャッターチャンス。フルサイズ400mm前後の画角でここまでアップで撮影できる。胴体はわずかに被写界深度外で毛並みは潰れがちだが、ピントを合わせた顔は細い毛までしっかり解像している。
逆光気味でもコントラストの低下は少なめ
多摩動物公園のチーターの子ども。トップライト気味のド逆光なので、思い切ったプラスの露出補正で撮影しているが、逆光気味でもコントラストの低下は少なく、600mmで撮影倍率も高く撮影距離も短めなので、想像以上にチーターの顔がクッキリ再現されている。
総合的には自然で柔らかなボケ味
後方の芝の反射にわずかに二線ボケが出ている領域があるが、ボケの輪郭は必要以上に強調されていないため、総合的には自然で柔らかなボケ味だ。テレ端では少しにじみを感じるケースもあるが、撮影距離がそれほど離れていなければ超望遠ズームの600mm絞り開放としてはシャープな描写だ。
しっかりピントが合わせられれば高い解像が得られる
野鳥撮影には600mmでもまだまだ望遠不足に感じるケースは多いが、空気の揺らぎの影響が少なく、ピントのピークでしっかりピントを合わせられれば、大トリミングしても解像感は高い。「α7R IV」など高画素機ならAPS-Cクロップで撮影するのも手だ。
約10mの好条件なら高感度時の再現力も高い
近くの川でカワセミを撮影。日没まであと1時間くらいで日が陰る状況で、あまり明るくはなかったが、撮影距離は10mちょっとと割と好条件だったので、ISO3200の高感度でも羽根の細部までしっかり再現できている。
直進ズーム的な操作が可能
このズームはレンズ先端の窪みを左手で掴み、前玉を前後に動かす直進ズーム的操作が行なえるのが特徴だ。このように向かってくる被写体もレンズ先端を支えながらズームできるので、安定したホールディングで撮影でき、ズームリングの回転方向で迷う心配もない。手すりの反射にパープルフリンジも認められない。
陽炎を生かして夏らしい演出で飛行機を狙う
期待していたよりも積乱雲が発達しなかったので、積乱雲と飛行機が絡む場所を探して撮影。ただ、高度が低く、撮影距離も長くなり、おまけに、熱せられた道路から立ち上る陽炎など、空気の揺らぎの影響が大きく、飛行機もメラメラな描写だが、逆にそれが夏の暑さを演出している。
機体番号もしっかり読める
パラリンピック2020開催を記念するブルーインパルスの展示飛行を、ステイホームを守って自宅 (調布) から撮影。時間調整と最終確認で5回くらい旋回してくれたが、スモークを出したのは1回目と3回目で、これは3回目。デルタ隊形で1番機だけスモークを出すというある意味レアな写真に。あいにくの曇り空だが機体の番号もしっかり読める。
※参考価格は記事執筆時点の量販店価格です。