手軽に使えるサイズ感と優れた描写性能が魅力のLUMIX F1.8単焦点シリーズに広角24mmが登場。静止画から動画まで軽快な広角表現が楽しめる「LUMIX S 24mm F1.8」の実力をチェックした。
同一デザインのF1.8単焦点シリーズ第3弾は広角レンズ
Lマウントを採用したF1.8単焦点シリーズの3本目となる広角24mmが発売された。このF1.8シリーズは描写性能や使い勝手などを統一した設計で、特に動画撮影中にレンズ交換をしても画質変化が起きにくく、写真撮影においてもそのメリットは大きい。
外観デザインが統一された兄弟レンズ
真横から見たら見分けが付かないほどそっくりな3本のF1.8シリーズ。サイズや描写、操作性などの統一がなされ、防塵・防滴・−10℃の耐低温仕様になっている。
シャープさの中にも柔らかさ、寄りは広角マクロのような描写
開放の画質はシャープであるが、柔らかさがあるので、デジタル臭さのない描写といえる。ただ、F1.8シリーズはデザインも大きさもまったく同じなので、カメラバッグから取り出すときは間違えないように注意したい。
気持ちのいい開放描写で夜景をシャープに描く
雨の中で素早く撮影を終えるため、適度なシャッター速度が得られる開放F値と高感度設定で手持ち撮影した。このレンズは開放からキレのあるシャープな描写が得られ、積極的に開放で撮りたくなる。防塵・防滴仕様なのも嬉しい。
印象的に被写体が浮き立つ広角接写が楽しめる
広角レンズとしては最短撮影距離が特別に優秀というわけではないが、24cmまで寄れるので、被写体にグッと寄った迫力のある広角接写が楽しめる。開放では背景が大きくぼけて、まるで広角マクロのような描写だ。
静止画も動画も軽快に狙える
AFは静かなリニアモーター駆動なので、動画撮影にも重宝しそうだ。またフォーカスリングをリニアに設定すれば、無限遠から最短まで同じ回転角度で操作できるので、写真撮影にも便利。このF1.8単焦点シリーズが、どんどん増えてくれると嬉しい。
諸収差を抑えたシャープな画質を追求
非球面レンズ3枚とEDレンズ3枚により球面収差や色収差を効果的に抑制。さらに蛍石の性能に近いUEDレンズにより軸上色収差を抑え、シャープでコントラストのある描写を実現している。
広角レンズらしい花形フードを初採用
ロックボタン付きの花形フードが付属する。F1.8シリーズとして初めて花形フードが採用された。フィルター径はシリーズ統一の67mm径で、NDフィルターなどを共用できて便利だ。
Panasonic LUMIX S 24mm F1.8
発売日 2021年9月22日
希望小売価格 121,000円 (税込)
マウント Lマウント
レンズ構成 11群12枚
最短撮影距離 0.24ｍ
最大撮影倍率 0.15倍
絞り羽根 9枚 (円形虹彩絞り)
フィルター径 φ67mm
最大径×長さ φ73.6×約82.0mm
質量 約310ｇ (レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップを除く)