電子接点付きのエクステンションチューブもある
一方、マウントアダプターとは少し違うが、電子接点を持つミラーレスカメラ用の中間リング (エクステンションチューブ) も登場している。撮影距離による収差変動を抑えるフローティング機構を備えたレンズでは、中間リングを使うことで収差が増えて解像感が低下する場合がある。という事情もあって純正では発売されていないわけだが、比較的安価で手軽に接写が楽しめるので持っていると便利だ。
等倍以上の撮影も可能に「Commlite CM-MET-EOS R (26mm・36mmセット)」(キヤノンRF用)
コムライトの「CM-MET-EOS R」はキヤノンRFマウント用の中間リング。厚さ26mmと36mmの2つがセットになっていて、ひとつだけでも使えるし、2つ重ねて使うこともでき、50mmレンズなら等倍以上の高倍率撮影が可能だ。
オオゴマダラの顔をドアップで撮影
体長7cmほどのオオゴマダラのアップ、このレンズのもともとの最短撮影距離は45cmだが、エクステンションチューブを使うと105mm側でほぼレンズ前数cmのところまで寄れ、ほぼ等倍で撮影が可能。
解像を上げるにはF8まで絞って使う
フローティング機構を備えたレンズは中間リングを使うことで収差が増える場合があるため、絞り気味にしたほうがシャープに写せる。
ソニーEマウント用のセット「Commlite CM-MET-E (10mm・16mmセット)」(ソニーE用)
ソニーEマウント用の「CM-MET-E」は厚さ10mmと16mmの2つがセット。電子接点付きで手ブレ補正などの機能も問題なく利用できる。参考価格4,800円 (税込)。
※参考価格は記事執筆時点の量販店価格です。
〈解説〉北村智史
〈製品撮影・作例撮影・解説〉青柳敏史