色をより詳細にコントロール「ファインカラーコントローラ 詳細モード」
色相・彩度・明るさを、写真に写っている色ごとに調整できる「ファインカラーコントローラ」はとても便利な機能だが、適用される色の幅が広すぎることがあった。「SILKYPIX Developer Studio Pro 11」ではファインカラーコントローラに「詳細モード」を追加、細かな調整が容易になった。また部分的に色相を大きく変えた表現も可能だ。好みの色調や彩度によりスムーズに追い込むことができる。
フラミンゴの羽毛を鮮やかにしてインパクトのある写真に
動物園で撮影したフラミンゴ。羽毛の赤を印象的に仕上げたい。しかしフラミンゴ全体の彩度が高いと不自然だ。そこで、①「ファインカラーコントローラ」を起動。②「詳細モード」に切り替えて、③スポイトで調整したい色をクリック。するとカラーサークルに指定した色の範囲が扇形に表示される。
扇形内の白点を動かすことで、コントロール対象の色相と彩度を調整できる。明度はスライダーが調整しやすい。また、白線をマウスでドラッグすることで、色相、彩度のコントロールする範囲を変更できる。
■Before
オリジナルの写真。フラミンゴの赤の濃い部分をもう少し鮮やかにしたい。
■After
「ファインカラーコントローラ」の「詳細モード」で濃い赤だけを指定して鮮やかにした。薄い赤は変化していないことに注目。オリジナルよりインパクトのある仕上がりになった。
緑の葉を紅葉に変えてみる
あえて異なる色相に移動させると、被写体の指定した色を大きく変えることができる。
■Before
オリジナルの写真。葉の色は緑だ。
■After
葉の部分だけ指定して、色相を動かすことで緑の葉を紅葉に変えた。被写体の色を部分的に変更したい場合に便利だ。