簡単かつ自然に不要物を消すことが可能「修整ブラシツール」
夢中になって撮影していると、うっかり余計なものが画面に入っているのに気付かないことがある。また、不要だとわかっていても、どうしても画面内に入ってしまう場合もあるだろう。以前からスポッティングツールを装備し、写り込んでしまったゴミ等を消すことは手軽にできたが、広い面積の処理は苦手だった。
そこで、「SILKYPIX Developer Studio Pro 11」で新たに搭載されたのが「修整ブラシツール」だ。画像の不要な部分をブラシでなぞるだけで不要物を除去できる。修整方法は「コピー」と「修整」の2種類。コピーは元画像をそのまま反映させ、修整は除去するオブジェクトの周囲の色になじむようにコピーすることができる。
風景から船だけ除去する
船が通っている川が流れる都市風景。ここから「修整ブラシツール」を使って船を除去する。
修整ブラシツールを起動し、船と波の部分をなぞる。除去するオブジェクトの大きさや形などによって、ぼかし量やブラシサイズの変更ができる。
ブラシでなぞって除去する部分を指定したら、マウスから指を離せば処理が始まる。ここでは「修整」を使用した。より自然な仕上がりになるように、反映部分の移動もできる。
■Before
オリジナルの写真。
■After
船が見事に消えた。難しいと思われがちな複雑な背景からのオブジェクトの除去だが、これならとても手軽だ。風景やポートレート、スナップなど、さまざまなシーンで活用できる。